第4話 僕は選ばれたい
まだ幼なさがある彼は少しうつむき加減に考え込んでいた。
私は何を悩んでいるんだろうと彼は天才で IQ は170を超えていると聞いていた。 アインシュタイン級の彼に解けない問題はないだろうと不思議な思いで話しかけてみた。
珍しいね ロジャー 解けない問題でもあったのかい?彼は顔を上げルイス先生 僕は選ばれるだろうか?と言った。君の論文のことかい 私はそんなこと 心配しなくても大丈夫じゃないかな?
と言うと 彼は首を振り 人生の問題です僕のこれからの人生の問題…と言った。
人生の問題?彼が何を言いたいのか 私には解からなかった。どういうこと?何に選ばれたいんだい?と聞くと僕 わかったんです。
選ぶんではなく 選ばれなければならないと…僕はまだ13歳ですがでも時間は止まらず過ぎて行きます。
だから何か 立派なことをしなくちゃ女の子はきっと…彼は言葉を詰まらせた。女の子?好きな子ができたのかな?と思い恋愛の悩み なのかなと ロジャーに好きな子ができたの?と聞いてみた。
ロジャーは考え込み好きな子はいませんが…ルイス先生 僕は立派になります。そして世界が認めるようなすごい問題をたくさん解いてみせる 。そして僕は選ばれるんだと言う…ロジャーは 何か固い決意をしたかのように熱く語っていたがこんなに感情的に喋るのはあまり見たことがなかった。
あまりにも賢い子の悩みは 何なのだろう?
彼は13歳にして博士号をとり7 言語は 操れると聞いている。各分野 全てにおいて素晴らしい成績を納めているだろう。政府機関の学校からマサチューセッツへそして今はここハーバードにて勉強している世界的な天才少年の彼の言う好きな子はいないが女の子に選ばれる事?その時の私は全く話が見えてこなかった。
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