140字の檻から抜け出して

透瞳佑月

ありきたりな宇宙人

宛先の無いカギ括弧つきの意識が所在なさげに孤独を弄ぶ。服と空き缶と小説と漫画が散乱した部屋に狂気が乱反射する。

自分あての周波数。掃いて捨てられる自意識。クルクル回るフィクトセクシュアルのリビドー

GO SICK

なにが欲しかったの?

底無しの不幸

なにが欲しいの?

底抜けの愛

なにが苦しいの?

底無しの不幸

なにがしたかったの?

畸形児が、平凡を望んでしまいました

アンドロイドが父に背いた天使の恋を夢見たところで、人の娘は君のことなんて仔犬か玩具か不快害虫としてしか見てないのよ

そういうのはもっとキチンと生まれてきた人のものなのよ

あなたは一生宇宙の待ち合わせ室でナイフを投げ合って遊ぶのよ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る