3分くっきんぐ

ムメイ(候)

第1話 3分くっきんぐ

 テレワーク中の私のお昼はカップヌードルだ。

 とくに今は徳島県の『ぎんちゃんヌードル』の1万円の懸賞チャレンジがある時期だ。

 部屋いっぱいに積んだ、『ぎんちゃんヌードル』の段ボール箱に一万円の応募券がたくさん入っているとなると、とても嬉しくなる。

 お湯で作るタイプのヌードルで、味はとても美味しい。

 大きめのふわふわとしたコーンと噛み応えのあるエビが十分すぎるほどに袋に入っており、なおかつチキンや魚介エキスなどの粉末スープを吸った、柔らかい小麦の色をした油揚げめんに噛み応えがある。

 それが癖になっている。

 カシャと電気ポットが湧いた音がした。

 ヌードルを持って、キッチンに行き、あつあつのお湯を注ぐ。

 そして、プラスチックの蓋をしっかりと填めて、熱くならないように下を持って、机の前に移動する。

 そして、ピッと3分のタイマーをセットしたとき、体が突然光りだした。

「突然の転移で悪いんだ」

 子どものような神さまがいた。

「??」

 さっきまであったヌードルがない。

「きみには夜叉姫に乗ってほしい」

 目の前にはクレーンでつられた白色のロボットがあった。

「3分で並行世界の日本を救ってほしいんだ!!」

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3分くっきんぐ ムメイ(候) @mumei0

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