第17話

そして放課後。

今僕たちは昇降口にいた。


「ほら、俺の友達。あそこにいる。」


翔くんが指さした先には2人の男子生徒。そして少し距離の空いたところに女子が3人ほどいた。


「髪が長い方が俺の双子の弟。」

「え!翔くんに弟!?」

「あぁ。一応同じ幼稚園にはいたけどな。」

「嘘…!知らなかった。」

「体も弱い方だったからな。今はもうすっかり元気だけど。」

「へぇ〜。もう1人は?」

「もう1人は、って紹介も面倒だし、あっち行くか。」

「え!邪魔しちゃ悪いよ!」


とは言ったけど、翔くんは生徒の波をグイグイ押していく…。


「優心くん。ついてこうか。」

「そ、そうだね。」


あそこで会話してるのに気まずいよ…!

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