コメント

今回の三題噺のお題は「ビターエンド」「束縛」「医療」でした。


それぞれのお題で方向性は多少制限されそうではありつつも、多少何とでもなると思いました。


また、今回私がお題として出したのが「ビターエンド」でした。なんか描いてみたくなりますよね。


なので「ビターエンド」を軸として、「束縛」「医療」は後から肉付けしていくイメージで話をつくり上げることにしました。


まず思ったのが結末が「ビターエンド」で終わらせるよりかは、始まりが「ビターエンド」だったというのが面白そうだなと思いました。


なので、本筋の話が既に終わっていて、ただそれが「ビターエンド」を迎えていて、それに対してどう話を展開させるかを構成していくことを考えました。


その結果、とりあえず「魔王を倒したけど、魔王が何かしらの厄災をもたらした。魔王を倒すという使命は全うしてそういう意味ではハッピーエンドだが、結果的に厄災というバッドエンドな結末に至る」という二律背反な世界観を描こうと思いました。


そこで以下のパターンを考えました。

①世界全体に厄災が及んだ

②生まれ故郷に厄災が及んだ

③愛する者に厄災が及んだ


どれも話を膨らませるうえでは面白そうだなと思いつつも、本来の目的が結果的に叶わないという点に焦点をあてたときに③がベターかと考え、今回の話を創ることになりました。


無粋ですが、本作品の冒頭における解説としては以下になるかと思います。


・本来の目的=愛する者(カーミュ)と平和な生活にしたい。幸せな日々を送りたい


・魔王を倒すこと=愛する者との平和な生活を実現できる(結果的に世界が平和になる)


・結果=世界が平和になるが、愛する者に災いがある


上記の結果を踏まえ、ユーシャはどう絶望するか、という部分を描いてみました。


没入感という観点としては、もう少し解像度高めに描けたらなと思いましたが、そこは私の言葉選びとボキャブラリーの不足が課題だったかと思ってます。


ただ、今回の作品は自身の描きたいものを描けたかと思うので、執筆は楽しかったです。


以上、自作に対するコメントでした。

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【短編】勇者に倒された魔王が、最後の力で勇者の愛する者へ呪いをかけた、ビターエンドなその後の世界 お茶の間ぽんこ @gatan

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