第8話 過去…
朝方、日が登る難波。
仕事終わりの、ホスト、キャバ嬢、バーテン
いろいろな人が無表情に帰る…
「五月、ごめんね。
なんか、たまに来るんだよあんな感じの時が
じゃけぇ、気にせんで」
僕はその言葉に何か嘘を感じた…
「ねぇ、それほんまの気持ちなん…
実際本当にそう思ったんじゃないんか?」
「…ここから先は立ち入り禁止だよ」
「そっちは入ってきたじゃん」
「気になったからね…」
「こっちも気になってる」
少女は頭を掻きながら呟く
「言ったってしょうがないじゃん…」
「君は、なんでそんなに強そうにするのに弱く見えるの?
なんでそんなに自分が世界で1番不幸に思ってるの?」
ゆうかの初めてびっくりした顔を見た気がした
久しぶりに声を荒げたのだそれは
静寂の難波に響き渡りこだまする
「五月はズバッと言うなー、
そればそっちもじゃん、なら、お互いの過去を話そうよ」
「それなら話すのか?」
コクリと頷く。
「じゃあ、今日の22時ここで集合ね。」
「わかった…」
彼女は色変わりの難波に消えていった。
「帰るか…」
帰路につき家に入る。
職場に行こうとしたが着替えに家にいった。
ガラガラ
「あー遅かったね…そんなにやばかったん?」
「あぁ、少し顔が割れたかもしれないらしい…
今日も帰れないかも…」
クズだな…
家族ではない人のために家に帰らず
その人のことで頭がいっぱいだ。
人助けだと自分にいいかせてはいるがまともに嫁の顔が見れない…
「ねぇ、なんかあった?」
「え、何もないよ…
少し忙しくて寝れないんだよ…」
「渋谷さんはなんって言ってんの?
休みなさすぎない?」
「関係ないだろ…
何もわかってないのに何言ってんの?」
なぜ、私が怒れるのだ
怒られるのは私の方だと思ったがなぜ言ったのかわからない…
事務所に向かう…
朝礼がはじまる
ガチャ
「全部一緒きおつけー」
「渋谷さんに注目」
コクリ
「直れ、着席」
「おはよう」
「おはようございます」
渋谷さんは元警視総監をされていたが首相暗殺の件にて責任を取り退職した方だ。
「えー本日は任務なかったと伝えているが
急遽任務をしてもらう…
ある政治家が他国の重要人物との密会がある
その密会の傍受し、裏切りがあるならそれを処罰する」
皆、緊張が走る
会議室に緊張のあまりキーンと音が鳴っているようだ。
皆で任務の確認、対象の内容を確認し
皆準備する。
夜になる…
緊張と、貪欲の難波になる
皆配置に着く。
「いらっしゃいませ」
私は今日潜入だ、
ウエイターなど久しぶりだなw
「コートお預かりします」
対象2名が揃う
その後何名かの女性が来るとのこと
心の底から願った
あの子でないことを…
きゃー、はははw
女性2名が揃った
違った、よかった…
安堵のあまり吐きそうだった
盗聴、盗撮、その他諸々仕込みはできている。
あとは、話の内容でこちらが始末するだけだ。
その時だ…
「お手洗いどこですか…」
全身に雷が落ちた
少女だ…
「こちらです…」
変装しているのもあり気付いていない
「ありがとー♪」
焦る、焦り、とてもじゃないが普通になれない
任務が終わる。
問題なかったとは言わないが本日は何もしない決断になった。
ただ、ゆうかとの集合時間は過ぎている
電話はずっと鳴り、1時間前で最後だ
嫌われた、そう思ったが一応行ってみる。
ぽつぽつぽつ
雨だ、最悪だな
こんな時に待っていないだろうと思い帰路に着こうと思い
駅に向かう…
無理だな、行かないと。
彼女との約束は守るべきと思い全力で走る。
彼女との集合場所…
彼女は…
待っていた
震えながら待っていた
走りより抱きしめる
「ごめん」
「もー、遅いよ…」
震えながら答える
「約束してたでしょ…」
少女は倒れかけていた
「とりあえず場所変えよう、ホテルでいい?」
コクリと力なく頷く
2人でホテルに入り
少女は風呂に入り暖をとる
「はぁー寒かった」
「ごめん」
「じゃあ、そろそろ本題に入る?
それとも…」
少女の表情が変わる
抑えきれず少女を押し倒す。
どれぐらいの時間がたっただろう
情事が終わりタバコを蒸す…
彼女が雰囲気を見て
自分の過去をしゃべり出す…
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