まつろわぬ番 後日譚 続・ウサギ小屋 V視点



**V視点**


ウサギ小屋の前にはアーサーがいた。


すごく嬉しい!


俺はアーサーを抱きあげた。


でも、アーサーと会えたらたくさんハグしてキスして、もちろんそれ以上もする気満々でいたのに・・・


「・・・アーサー、どうして・・・?」

「不満か?」

「・・・だって、これじゃあ、できないじゃん。なんで、こんな小っちゃくなってるの?」


目の前にいるのはアーサーで間違いない。

でも、小さいんだ。


アーサーは、ウサギの着ぐるみパジャマを着込んだ三歳児の姿になっていたんだ!!


アーサーがどんな姿でも、俺は全身全霊で愛することができるよ?

太ってても、はげちゃってても、よぼよぼのおじいさんになってても!

実際、亡くなった時は70代だったし、よぼよぼじゃなかったけれど、美麗なおじいさんだったし?


実年齢が70オーバーでも、今の見た目は三歳児。

これで、キスとかそれ以上したら犯罪にしか見えない・・・


「ねぇ、なんでこんなに小さくなったの?」

「可愛いだろう?」

「うん! 凄く可愛い!」

「可愛い俺は嫌か?」

小さな人差し指を唇に当てて、アーサーが小首を傾げた。


可愛いいがすぎる!!


「全然、嫌じゃないよ。どんなアーサーでも大好き! でも・・・」

「でも?」

「もうちょっと、大きくなれないかな? さすがに三歳児にキスとかは、なんか、いけない感じがするし・・・今の俺と同じ18歳くらいの見た目になろうよ!」

「・・・いや、しばらくこのままだ。」

「なんで? 俺とキスするの嫌なの?」

涙目で訴えると、アーサーは顔を寄せて、ちゅっ、と俺の唇に触れるだけのキスをしてくれた。


アーサーからキスしてくれるなんて・・・!!


滅多にない行為に悶えていると、遠くから「アーサー」と、誰かが呼ぶ声が聞こえた。

すると、アーサーはあっさりと俺の腕の中から飛び降りて、声のした方へ駆け出した。


「マム!!」


アーサーは、アーサーによく似た綺麗な少女に抱き上げられ、俺に手を振った。


「ヴィクトール、また今度な!」

「ええぇ・・・」


その後、アーサーの両親が仲良く輪廻の輪の中に入るまで、アーサーは三歳児のまま、俺とは別居だった。



────────


V「ねぇ、何で三歳児なの?」

A「これ以上でかくなったら、マムが気軽に俺を抱っこできないじゃないか。」

V「・・・・・・」

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