瑠璃色の道標

岸亜里沙

瑠璃色の道標

このもりのどこかに、妖精ようせいるという素敵すてき雑貨屋ざっかやさんがあるみたい。

地図ちずにもっていないそのおみせには、たくさんのユニークな雑貨ざっかいてあるそう。

何年なんねんまえから、そのようなうわさ一人歩ひとりあるきし、いつももりはたくさんのひとにぎわってます。

1年間ねんかん毎日まいにちもりはいっては、あちこちをさがひとも。

だけど、まだだれもおみせ辿たどけたひとはいません。

そんなまぼろしのおみせつけようと、わたし友達ともだちのヒカリとさがしてみることにしました。


まずわたしたちはもりぐち地図ちずひろげながらさくこうじることに。

南側みなみがわはもう探索たんさくくされちゃってるわね。まだそんなに探索たんさくすすんでいない、東側ひがしがわってみるのはどうかしら?」

わたしはヒカリにたずねました。

「うん。普通ふつうかんがえたらそうだよね。だけど、みんながそれでもおみせつけられないのには、なに理由りゆうがあるがするの。いままでのさがかたでは、ダメなようなかんじかな」

ヒカリは眼鏡めがねしたの、おおきなをゆっくりとまばたきさせながらはなします。

「じゃあどこをさがすのがいいかな?」

わたしくと、ヒカリは発色はっしょくながかみゆびきつけるようにあそびながら、ニッコリとわらいました。

もり南側みなみがわきましょう」

「えっ?だって南側みなみがわは、もうみんなが探索たんさくして、おみせかったって情報じょうほうがあるけど?」

わたしおどろいたこえいたヒカリは、ゆびわたしくちびるやさしくれました。

「これは秘密ひみつなんだけど、じつはこのまえボクのってるほたるたちが、森中もりじゅうさがしてくれたんだ。そうしたら、みなみ大樹たいじゅさきに、ひかりれるつけたの」

ヒカリはささやくみたいに、ちいさなこえいました。

ひかりれる?」

「うん。だからボクがかんがえるに、きっとおみせもりなかにあるがするの」

「そうか。いえみたいなかんじじゃないから、みんなつけられないんだね。だけど、ヒカリのほたるたちがつけてくれた場所ばしょまでまよわずけるかしら?」

わたしがヒカリにくと、ヒカリはうえほう指差ゆびさします。

そこにはあわいひとつの瑠璃色るりいろひかりが。

「ほら、て。ボクのほたるたちがえだまって、ところまで案内あんないしてくれているの。このあかりを辿たどっていけば、そのつけられるよ」

わたしはドキドキしました。

ほたるたちが道案内みちあんないをしてくれて、まだだれたことのない、素敵すてきなおみせ発見はっけん出来できるかもと。

わたしとヒカリはつなぎ、もりなかへとあるします。

木々きぎ隙間すきまから心地ここちよいかぜとおけ、足元あしもとみだれるポピーのはなわたしたちを出迎でむかえるようにれており、まるでファンタジーのくにまよいこんだかのよう。

わたしたちはもりおくへと、ほたるたちのあかりをたよりにすすみました。

南側みなみがわ探索たんさくはしくされたとおもわれているので、まわりにひとだれもいません。

「あっ、大樹たいじゅえてきたよ。きっとこのさきだね」

わたしはだんだんと期待きたいふくらみます。

「そうだね。あとすこしだとおもう!」

ヒカリもこえはずんできました。

どんな雑貨屋ざっかやさんなんだろう。

どんなユニークな雑貨ざっかっているんだろう。

「あった!あれだ!」

わたしとヒカリが同時どうじさけびました。

わたしたちはつないだまま、ひかりれるかいします。

そしてそのわたしたちがばした瞬間しゅんかん不思議ふしぎちからなかへとまれました。


しばらくしてますと、そこはひかりきらめくガラスりのステージのような場所ばしょ

あまりのまぶしさに、わたしおもわずつむります。

つないでるヒカリのほうかおけようとしますが、からだまったうごきません。

するとまえ突然とつぜん小人属ドワーフの顔が。

そしてわたしとヒカリのからだを、じっくりと品定しなさだめします。

こわくてこえそうとしても、まった発声はっせい出来できません。

「さあさあ、きた人間にんげんつくった貴重きちょう雑貨ざっかさ。一点限いってんかぎりだよ。いまなら、おやすくしておくよ」

法被はっぴ小人属ドワーフが、おおきなこえいました。


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瑠璃色の道標 岸亜里沙 @kishiarisa

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