第19話:転1 - バレンタインデー当日! トイレとチョコの危機

 バレンタインデー当日、2年B組の教室は朝からそわそわした雰囲気に包まれていた。廊下ではチョコを渡す女子生徒たちの姿が見られ、教室の窓にはハート型の飾り付けが施されている。ハルカは手作りの友情チョコを手に、緊張した表情でケントの席に向かおうとしていた。

「ケントに友情チョコ、渡すよ! バレンタイン、ドキドキする…!」

 ハルカは小さな袋に入ったチョコを手に握り、ケントに近づこうとする。だが、朝に飲んだココアが彼女の膀胱に響き、緊張と相まってピンチが訪れていた。ハルカの顔が一変した。

「うっ…! やばい…! トイレ…! バレンタインでパニックはまずい! 膀胱、限界…!」

 ハルカは膝をガクガクさせながら、チョコを持ったまま教室のトイレへ猛ダッシュ。だが、教室の床に誰かがこぼしたチョコが少し付いており、彼女は滑って転びそうに。近くにいたケントが咄嗟にハルカの腕を掴んで支えるが、勢い余って二人はもつれ合う形に。ハルカのスカートがめくれ上がり、ケントの目の前に彼女のパンツがチラリ。チョコがケントの服にべチャリとくっつく。

「佐藤、チョコ! 服汚れた! スカートもめくれてるぞ!」

「きゃあ! 見ないで! ケントのバカ! でも、チョコ…ごめん!」

「誰が見るか! 直せよ、バカ!」

 ケントは顔を真っ赤にしてそっぽを向くが、ハルカはさらに慌ててスカートを直す。そこへ、教室でチョコを渡す準備をしていた美咲がやってきて、ニヤリと笑う。

「ハルカ、ダサいわね。バレンタインでトイレパニックなんて、私にはありえないわ。ケントくん、こんな子じゃなくて私のチョコ受け取って?」

「美咲、黙って! 私の膀胱は国家非常事態なの! バレンタインでもトイレは必要!」

 ハルカは涙目で反撃し、美咲は「ふーん」と鼻で笑う。そこへ、ミキがスマホを構えてやってきて、大爆笑。

「ハルカ、バレンタインでおしっこパニック! ラッキースケベまで見ちゃった! 動画撮っちゃった!」

「ミキ、消して! 私のバレンタイン人生、終わる! おしっこ我慢してるのに!」

 ハルカが叫びながらトイレへ走っていく姿に、教室のクラスメイトたちが「ハルカ、トイレダッシュ!」「バレンタインでパニック!」「ケント、ラッキースケベ!」「チョコ攻撃!」とからかう。なんとかトイレにたどり着いたハルカだが、トイレはバレンタインデーの混雑で長蛇の列。ハルカは膝を震わせながら「トイレの神様、バレンタインも試練なの!? おしっこ我慢、もう無理…!」と叫ぶ。

 列の隣に並んだミキが、ニヤニヤしながら絡んできた。「ハルカ、バレンタインでおしっこパニック! おしっこ我慢大会? 動画撮っちゃうよ!」

「ミキ、黙れ! 我慢大会じゃない! でも…膀胱が…爆発する…!」

 ハルカが叫びながら膝を震わせる姿に、列に並ぶ生徒たちが「頑張れ!」「バレンタインのパニック、面白いね」と笑いながら見守る。なんとかトイレを済ませたハルカは、「生きてる…! トイレの神様、ありがとう! おしっこ我慢、辛かった…!」と叫びながら教室に戻る。

 だが、急いで戻ってきたハルカ、スカートにトイレットペーパーがくっついていることに気づかず、ケントにチョコを渡そうとする。ケントが呆れた顔で指摘する。

「佐藤、バカだろ…スカートにトイレットペーパーついてるぞ」

「え!? うそ!? 取って! 取って!」

 ハルカは顔を真っ赤にしてバタバタするが、トイレットペーパーがなかなか取れない。ケントがため息をつきながら近づき、トイレットペーパーを取り外そうとするが、その瞬間、ハルカがバランスを崩してケントに倒れ込む。ケントの胸にハルカの顔がピタリとくっつき、彼女のセーターがケントの腕に絡まる。ハルカのスカートが再びめくれ、ケントの手に彼女の太ももが触れるラッキースケベハプニング。

「うわっ! ケント、ごめん! セーターが…!」

「佐藤、離れろ! ったく…どこ触ってんだ! スカートもめくれてるぞ!」

「触ってない! バレンタインのせいだもん! スカート…!」

 二人がもつれ合う姿に、教室のクラスメイトたちが「ハルカとケント、密着!」「バレンタインラブコメ!」「チョコハプニング!」とざわつく。ミキが「ハルカ、ケントとバレンタインデート! 密着シーンまで見ちゃった! ラブコメ最高!」とからかうが、ハルカは「デートじゃない! ミキ、黙れ! おしっこパニックのせいだもん!」と叫ぶ。

 なんとかチョコを渡したハルカだが、ケントは「めんどくさいチョコだな。服汚れたし…」と呆れつつも、「まあ、ありがとな」と感謝。ハルカは「バレンタイン、成功…? でも、ドタバタすぎ…!」と安堵する。美咲が「ケントくん、私のチョコの方がいいよね?」と絡むが、ケントは「めんどくさい」と一蹴。

 教室はバレンタインデーの賑やかな笑い声でいっぱいになり、ハルカは「バレンタイン、楽しかった…。でも、おしっこパニックは卒業したい…!」と呟く。ミキが「ハルカ、次はおしっこパニック期待してるよ! バレンタイン最高!」と笑いながら言うと、ハルカは「絶対パニックしない!」と叫び返す。


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