『おしっこパニックで恋が始まる!?』
常陸之介寛浩◆本能寺から始める信長との天
おしっこパニックで恋が始まる!?
高校2年の佐藤ハルカは、クラスのムードメーカーで、いつも元気いっぱい。だが、彼女には秘密があった。それは、「おしっこを我慢するのが超苦手」という、なんとも情けない悩みだ。
ある日、修学旅行のバス移動中、事件は起こった。高速道路の渋滞で、バスが次のサービスエリアにたどり着くまであと1時間。ハルカはすでに限界寸前、膝をガクガクさせながら窓の外を睨む。
「ううっ、なんで私がこんな目に…! トイレの神様、助けてー!」
隣の席に座るのは、クールなイケメンでクラス一の秀才、藤原ケント。普段はハルカのハイテンションを「うるさい」と一蹴する彼だが、今日は様子が違う。ハルカの必死な表情に気づき、チラリと視線を向ける。
「佐藤、大丈夫か? 顔、真っ赤だぞ」
「だ、大丈夫じゃない! ケントくん、なんとかしてよ! このままじゃ…バスの中で歴史的惨事になる!」
ケントは一瞬呆れた顔をするが、ハルカの涙目につい心が揺れる。「ったく、しょうがないな」と呟き、バッグからペットボトルを取り出す。
「これ、飲んだ後なら…いや、さすがにそれはダメか」
「ペットボトル!? ケントくん、頭いいのにバカなの!? 女子高生がそんなことできるわけないでしょ!」
二人の大声でのやり取りに、バス中のクラスメイトが振り返る。後ろの席の悪友・ミキがニヤニヤしながら叫ぶ。「おお、ハルカ、ついにケントと公開羞恥プレイ!? 青春じゃん!」
「ち、違う! 誤解しないで!」
ハルカの絶叫がバスに響き、クラスは大爆笑。ケントは顔を赤らめながら「もう知らん」とそっぽを向くが、内心ではハルカの必死さがちょっと可愛く見えてきた…?
第二章: ハプニングの連鎖
なんとかサービスエリアに到着し、ハルカはトイレに駆け込むが、そこで新たな問題が。トイレの個室が全部埋まっていて、行列ができているのだ。しかも、隣のクラスのライバル・美咲が「ハルカ、さっきのバスでの騒ぎ、めっちゃ面白かったよ~」と絡んできて、時間を食う。
「美咲、邪魔しないで! 私の膀胱はもう国家非常事態なの!」
「ふーん、でもさ、ケントくんが助けようとしてたの、ちょっとキュンとしたんじゃない?」
「は!? ケント!? あんな上から目線のやつ、ただの意地悪じゃん!」
…と言いつつ、ハルカの心臓はドキドキ。美咲の言葉で、ケントの意外な優しさを思い出し、顔が熱くなる。
その時、トイレのドアが開き、ハルカがついにゴールイン! しかし、急いで出てきたせいでスカートが少し乱れていることに気づかず、ケントの前で盛大にズッコケる。
「うわっ、佐藤、スカート! 直せよ!」
「きゃあ! 見ないで! ケントのエッチ!」
「誰がエッチだ! ったく、なんで俺がこんな目に…」
クラスメイトたちの「カップル成立!?」という野次が飛び交う中、ハルカとケントは互いに顔を真っ赤にして言い争う。でも、このハプニングがきっかけで、二人の距離は少しずつ縮まっていく…?
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