『続 お元気さんの出るお茶』 下
『おひさしぶりです。』
ああ、あの、おねえさんです。
10年たっても、ちっとも変わりません。
『お元気さんの出るお茶、をお持ちしました。どうぞ。』
『あ、ありがとうございます。あの、ぼく、いまお金が全くなくなりまして……………』
『もちろん、無料です。』
『ほっ…………すごいところですね。』
『ほほほほほほほ。窓を開けましょう。』
おねえさんは、ガタピシいわせながら、木枠のまどを開けたのです。
『おわっ!』
そこからは、巨大な土星がふんわりと浮かんで、見えたのです。
『すごいなあ。』
『絶景でしょう。だから、今回はここにいたしました。ところで、あなたさまは、お仕事は?』
『もう。やめて10年になりますが、どうにも、仕事には出られなくて。とうぜん、貧困しますね。』
『そうなんですか。では、一緒にアンドロメダの『元祖お元気さんの出るお茶本舗』に、仕入れに行きませんか?』
『げは!』
『アンドロメダ銀河は、だいたい、250万光年離れていますが、このお店ならば、25年で行けます。仕事もしながらなので、帰ってくるのは、いまの時間で100年ほど先になりますが。いかが?』
『いやあ。ぼくは、生きていないでしょう。』
『ダイジョブです。特別版のお茶があります。寿命が大きく延びますし、一方、アインシュタインの法則により、普通 地球では大幅に時間が経過しますが、そこは、異空間ダイブでかなり短縮します。でも、ダイブできない領域があり、ちょっと時間がかかります。それでもよろしければ。』
『ゆきます。でも、帰ったら、地球には、お茶のむひとが、いるのでしょうか?』
『まちがいなく、いますね。滅亡はしないでしょう。もしも間違えて人類がいなくても、誰かはいますし。ま、今回もそうでしたから。』
それで、ぼくは、このお店で働くことになりました。
紙パンツのことなどは、ちっとも考えていませんでした。
めでたしめでたし😃
※ あまり科学的には考えておりません。
🙇
『続 お元気さんの出るお茶』 やましん(テンパー) @yamashin-2
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