Many yell
州壬 出
架空小説書き出し
表紙に描かれていた馬のたてがみに目の奥がなびきジャケ買いをして、読み、惚れ、心酔した小説家がサイン会を開き、今、憧れとの対面が差し迫っている。
三馬身先、推しが動いている。
二馬身先、輪郭を知る。
鼓動が高鳴る。
一馬身先。
目が合っただろうか。いやきっと合っていた。
私の鼓動に共鳴したかの様に、
視線の熱で儚く溶けてゆく様に、
表面を撫でるだけで脆く散る飴細工の様に、
目前、小説家は倒れた。
Many yell 州壬 出 @Deru_Shuujin
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