第3話
「それじゃあ、ルーティンやってくよー!」
「「「はい!よろしくお願いします!!」」」
『あ、、、っと、よろしくお願いします!』
チア部での“部長”は、どうやらキャプテンと呼ぶようだった。
皆に呼びかけ、ルーティンを確認していく。
「体験の子、出来るだけでいいからねー!」
そう言われるものの、
私の“出来るだけ”と言ったら“出来ない”だ。
恐ろしく速いテンポでポーズをとる先輩たち。
その“ポーズ”は、
チアの世界では“モーション”というらしい。
その分野は“ダンス”。
腕を真っ直ぐ横に突き出したり、斜めに出したり。
拳の向きにも決まりがあるようで、
時々、確認を挟んでいた。
その他にも
その名の通り跳ぶ“ジャンプ”、
“トップ”と呼ばれる人が“スポット”に支えられながらも“ベース”に乗る“スタンツ”。
後方回転などのマット技、“タンブリング”。
大きく分けるとこのくらいだった。
どれも息を合わせなくてはいけないもので、
素人には難しい。
だから、チームメイト同士の仲を深めるべく
合宿も行うとのことだった。
ハルとCHEER! CherrySKY @CherrySKY
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