キンモク星

 「そのお人形さん、この森にあったの?」

って聞かれて

 「家の草むらだよ」

って答えた。


 「あーっ、やっぱり!あそこの草むらは、わたしのキンモク星と、キミの世界とを行き来できる場所なんだ。異世界を行き来できる場所。あそこにいたのか〜」


 うちは女の子にお人形さんをわたした。


 「ありがとう」


 「キンモク星から来たの?」


 「そうだよ。宮殿に住んでるけど、たまに飛び出して冒険してるの」

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