ドラゴンストーリー コンパクトバージョン

H∧L115

第1話 旅立ち

ドラゴンストーリー


俺は夢を見た

剣を持って…血を浴びている誰かを

辺りには遺体に囲まれている誰かを

そしていつも 気になる場面で

起きてしまう


ジン「最近変な夢ばかりだ」


家の外から呼ぶ声が聞こえる


キリア「おーい ジーン」


ジンは姿勢を起こし座り

眠い目を擦る


ジン「ああ…秘密基地で会おうって

約束してたんだった行かないと」


ジンは部屋を出て階段を下りた

そこには両親2人が朝ご飯を

作っているようだった


グレン「ジン遊びに行くのか?」

ジン「うん 友達と遊ぶ約束がね」


グレン「そうかじゃあ 昼までに帰ってきなさい」

ジン「うんわかった」


ジンは外に出た

玄関のドアを開けるとそこには

親友のキリアが待っていた


キリア

「よっ やっと起きたか早く行くぞ

リアン達が待ちくたびれるぞ」


名前はキリア大親友さ

性格はとにかく優しいんだ

困ってる人を見捨てられない性格


ジン「参ったなぁ…」


キリア

「ほら行こうか 一緒に叱られてやる」


ジン達は井戸に入り 奥へと進んだ

そしてそこを出ると森になっていて

ジン達は森の奥へと進んだ


すると茂みを越えると

空間ができており

そこに小さな小屋があり

その前に少女が立っていた


リアン「あーやっと来た 遅いよ~」


名前はリアン

キリアと同じように親友さ

女子のくせに男勝りな性格さ


ジン「悪いなぐっすり寝すぎたよ」

リアン「もうー」


小屋の中に入ると本を読んでる少女がまたひとり


名前はミラー リアンの妹さ

性格はリアンと真逆で静かな性格

この通り本を読むのが好きみたい


親友と言えば親友なのかな?

みんな産まれたときからずっと一緒なんだ

そう…産まれたときからね


しばらく 小屋にくつろいでいると

大きな爆音が鳴り響く


リアン「なんなの…!」


小屋から出ると村の方から

火と煙が上がっていた


ミラー「戻りませんか!?」

ジン「そうだな 行こう!」


そして村へと戻るとそこは

家が燃えていた


そして沢山の魔物が倒れていた

その中に俺達の両親が武器をもって立っていた


ジン

「父さん!」


グレン

「ジンか! 友達を連れて村を出なさい」


ジン

「いやだ俺も戦う!」


グレン

「ダメだ!いまのジンでは敵わない相手だ

よく聞きなさい良いかい 家の地下に行くんだ

村から出られる通路があるそこから逃げなさい」



ジン

「入っちゃいけないって言ってた所の…」


ジンの父グレンはジンの手を握る


グレン

「ジン! みんなを頼んだぞ」


その近くでリアンたちは

両親と話していた


リアン、ミラーの母

「お友だちと一緒に村を出なさい」


リアン

「分かりました…でもお母さんは」


ふたりの会話に割り込むように

リアンたちの父が話す


リアン、ミラーの父

「久しい相手が来たことだ」


ミラー

「お父さんそれは どういうこと」


リアン、ミラーの父

「フッ…後で聞かせてやろう

その相手は誰かを さあ村を出なさい」


ジン達は燃えさかる家に入り

地下へと入ったその時


ちょうど家は崩れようだ戻る道を失った

ジン達は先に進むしかなかった


村の外へ出て近い城へと向かった

そこには逃げてきた村の人達がいた


ジンはこう言い出す


ジン

「王に頼もう 兵を借りたいと」


キリア

「そんなことできるわけないだろう」


ジン

「言ってみなきゃわからないだろ!

ダメでも何かしなくちゃ…」


城の中へ入ろうとすると

門番に止められる


兵士

「まて! ここに何のようだ」



ジン

「村に魔物の集団が来た事を

王に知らせに来た」



兵士

「村…この辺にあったか?」



ジン

「村は森の中にあります」



兵士

「……よかろう入れ!」



そして王のもとへ向かった



「客か用はなんだ」



ジン

「いま村に魔物の集団が来たんです

お願いします兵を出してくれませんか!?」


王「魔物が…フン…かえ…ッ!」


グオオオオー!!!


帰れと言おうとしたのか

その途端大きな声が聞こえてくる

その声は地面を揺るがした


「よ、よかろう兵を動かそう

皆すぐ兵を集めよ」


そして兵士が集まる


「この少年の村が魔物の集団に

襲われているのこと

即少年の村に行ってもらいたい」


兵士達「ハッ!」


兵を連れて村へ戻ると

さっきの状態より悪化していた

鉄の匂い…血の匂いが漂っていた


リアン「父さん!」


二人の父は巨大な魔物に喰われたのか

体と頭が半分に喰われていた


ミラー「お父さん……」

リアン「………」


二人はその姿に言葉を無くした


ジン「母さん!」


爪で引っ掛かれたのだろうか

胸から腹まで斬られ内臓が出ていた


ジン「母さん…!」


すると咳が聞こえてくる

そこにジンはその声の元へ向かうと

ジンの父が血を流して 座っていた


ジン「父さん…父さん!」

グレン「ジン…なぜ戻って来たッ!」

ジン「父さん達が心配だから戻って来たんだ」


グレン

「こんなのお前に見せたくなかったよ」


グレンは息を整えて

ゆっくり話し始めた


グレン

「聞けジン…今から何十年前に

俺と妻とそしてリアンの両親と一緒に旅をした

その旅の目的は竜王の討伐」


ジン

「竜王の討伐…」


グレン

「ああ…竜王を倒したはず…だが…

その竜王が復活したんだ」


ジン「…ッ!」


グレン

「ジン俺達の仇を取りに挑もうなんて考えるな!

奴はさらに強くなっている ダメだぞ絶対に!」


グレンは段々と呼吸が荒くなりながらも話つづけた


グレン

「ガハッガハッ…もし行くのならば

竜王に…挑むの…ならばッ!

て…天界へぇ…行けぇ…!」


ジン

「父さん…ダメだ父さん!」


グレン

「つ…よく…い…き…ろぉ!」


握っていた手は落ち

寄りかかっていた体はずり落ちた


ジン

「ぁぁ…竜王…お前を絶対に…!

絶対に倒してやるッ!!」


ジンは父の形見として剣を手に持った


ジン

「自分を変えるもう誰も守れないまま

目の前で失いたくないから…ッ!」


リアン「ジ…ジン…」

キリア「………」



そして王の元へと戻った

兵士が王に報告されると

王はこう言い出す



「まさか君達が世界を救った者達の

息子と娘だったとは」



ジン

「王様俺達は何処へ向かえば

良いのでしょうか」



「隣に街があるそして兵士に頼み

橋を動かしてもらいなさい話は 通しておる

名前を言ってみれば通じるだろう


それでは気を付けて旅をしなさい」


ー旅立ち 1話 つづく

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