金縛りにあった話
3歩ネコ
第1話金縛り
初めて金縛りにあったのは小学生の頃で、その当時住んでいた家である。
その家にはいわゆる長屋と言うやつで玄関があり、家の奥の方には裏に出れるドアがある。
ドアはまあ、普通のドアで、ガラス部分は擦りガラスになっていた、自分が寝ている場所から、直通でドアが見えるような感じになっている。
ある日の夜、なんとなく目が覚めた、寝ている状態ても首を動かせば裏口のドアが目に入る。
何気なしにドアを見た時に擦りガラスに女の顔が写っていた。
ひっ!となった瞬間体が固まる!息も出来ない!女の顔は何故かこちらを睨むように見ている、助けてなんて思っていると金縛りは解けた、恐ろしくなり
すぐに親の元へ行き、多分泣いてたような記憶がある。
まあそれが1番最初の金縛り体験であり、それからは成人するまでは金縛りにあうことはなかった。
ただ、それ移行は心霊というものが苦手になった気がする。
時は進み仕事の関係で愛知の方に1年ほど出向するこたになり、会社の寮に住むことになった。
それなりに年季の入った寮で風呂トイレ共同という中々な場所であった。新しい寮もあり、そちらはワンルームなのでそこが良かったなんて愚痴ったりしながらすごしていた。
その寮にいる間は1週間のうちの半分は金縛りにあうと言った体験を重ね、科学的な科学金縛り、俗に言う脳が覚醒していないために身体が機能しないと言った金縛りと、心霊的な金縛りの区別がなんとなくつくようになってきた。
それから、ほぼ毎日のように金縛りにあっていると怖いけれども、慣れがでてくる、金縛りにあっている途中なんとか身体を動かせないものか抵抗を試みるが中々上手くいかないものである(笑)
1番の変化は毎度毎度金縛りにあっていると、腹が立ってくるもので、幽霊だろうがなんだろうが一発ぶん殴ってやろうと思ってくる。
そんな日々を過ごしていたある日、これは今でも夢か現実かわからんけども鮮明に覚えている。
その日いつものようにベッドに寝ていると寮の廊下のほうでバタバタと誰かが走っているような音がする、深夜ということもあり、なんだと思いながらも寝ようとするがバタバタバタバタと、うるさい。
うるさい!と文句でも言ってやろうかと思った瞬間…きた!金縛り!直感でわかる!これはあかんヤツやと…心霊的なヤツ。
バクバクと心臓が音を立て、同時に瞬間的に怒が沸き上がり、なんとか身体を動かそうと、なんなら正体を見てやろうと、一発ぶん殴ってやろうともがいていると、突然腕が胸の部分に落ちた!咄嗟に右手で落ちてきた腕をつかんだ!何故か咄嗟に右手は動かせた。
持てる限りの力で掴んだ手を握っているうちにフッと身体が軽くなる、ふとみると握っていたのは自分の左手首だった…でも、腕が落ちてきた時は左腕の感覚は確かにあったと思う、なぜなら両手で空中を殴ろうと、意識の中では腕を振り回していたからである。
寝ぼけて自分の腕を掴んでたと言われればそうかもしれないけど、自分でもそう思わない事もないが、今でも不思議な体験だった。
今でもたまに金縛りにあうけど、なった瞬間にめちゃくちゃ腹が立ってくる。
かなりの頻度で何度も何度も金縛りにあうとほんとうに腹が立ってくる。
皆も是非体験して欲しい(笑)
ほんとに腹立つから!
金縛りにあった話 3歩ネコ @sanpo247ri
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