魂が揺さぶられる、音楽のような物語
- ★★★ Excellent!!!
「拍動」で魂が繋がり、誰もが『しあわせ』になれる熱狂の時代。その輝かしい世界のすぐ裏側で、いとも簡単に人の自我が『溶かされて』しまうという、光と闇の強烈なコントラストに心を掴まれました。
CSとC'とディー。 互いを想い、寄り添いながら新しい日常を必死に模索していく3人の関係性が本当に魅力的です。
そして何より、独特のオノマトペや、BPMで示されるリズムが、文章全体に音楽のようなグルーヴを生み出していて、読みながら自然と体が揺れるような、不思議な読書体験でした。