怪談供養

デンコウさん

はじめに

まず最初は、挨拶代わりに私の実体験を書かせて頂きます。



私にはまだ1歳にもならない子供がいるんですが、子供ってとても可愛いですね。

我が子の無邪気な微笑みを見ると、つられて笑ってしまいます。

子供が産まれてからは、外で見かける赤ちゃんも可愛くてしょうがないです。

こちらを見て微笑まれると、つられて笑ってしまいます。

なんで赤ちゃんって見てるだけで幸せな気持ちになるんでしょうね。


前置きはこれぐらいにして、私が体験した怪談を話しましょう。

私は健康のために子供が寝た後、散歩をしているんです。

散歩と言っても、近所の道を10分ほど歩くだけですけど。

とある日、こんな事があったんです。

私の使っている散歩道には団地があって、ある部屋の窓から赤ちゃんが1人で私を見ていたんです。

その部屋は2階なんですけどカーテンも無いし、なんだか生活感が無いんです。

夜中の遅い時間という事もあって、不気味さを感じました。

私と目が合うと赤ちゃんが微笑んだのですが、

何かおかしいんです。

赤ちゃんだけど、赤ちゃんらしくないと言うか。

笑い方がなんだか大人の微笑みのようで、見てて気持ち悪くて。

ゾッとした私は、目を逸らして小走りにアパートの前を去りました。

微笑みを見た時、直感的に見てはいけないものだと感じたんです。

その後、昼でも夜でもあの団地に近づかないようにしてるので確認しようが無いのですが、あれは絶対幽霊だと思いますよ。


でも不思議ですね。

家に帰って鏡を見て気づいたんです。

怖い思いをしたのに、私の顔もつられて笑っていたんですよ。



私の話はこれでお終いです。

次の話から人から聞いた怪談を載せていきます。

臨場感を出すために、〜です、〜ます等を使っていない文章ですがご勘弁を。

どうぞつまらないなんて言わず、温かい目で見守ってください。

それでは、開幕!

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