第47話

そもそも何のバリアなのか?

 同盟国間では、難攻不落のような存在は、中層域にしても、嫌われ出していた。

 国家存続の為、中層域は、大日本帝国海軍の魂をバリアシステムに導入していた。低層圏や、未来の日本を背負うエリートは、日系人を愛して恋流を深め出していたが、いかんせん中層域は、同盟国にすらも、難攻不落の日本性バリアの性能を上げる始末であった。

 中層域は、徐々に、万博などの科学交流などで芽生えた猜疑心から、バリアの構造に対し、スパイを送り始めた。悲劇的な事と言えば、18歳半ばの新卒女性が、生命を賭けてバリア内部で働いていた事で、その心理反射を中和する為、同世代の美少女エージェントをこさえる必要に迫られた事、それ程の残逆が日本国家機密内のバリアに存在しているのか?と言う衝撃であった。

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