温かい光に、心が満たされていく物語

最新話まで読んだ今の、この温かい気持ちをどうしてもお伝えしたくて、レビューを書かせていただきました。

第一章で描かれた、孤独だったフェリクス君がアンリエッタさんという光を見つけ、温かい絆を育んでいく日々。その一つ一つが本当に温かくて、だからこそ二人が引き裂かれる場面では胸が痛みました。

そして第二章。彼女を取り戻すという一心で、少年が青年へと成長していく姿は、ハラハラしながらも、応援せずにはいられませんでした。素敵な仲間たちとの出会いにも、救われる思いでした。

迎えた第三章、やっと二人の時間が再び動き出したのだと思うと嬉しくて。
魔法具店でのやり取りは、読んでいるこちらまで顔が綻んでしまうような、最高に微笑ましいエピソードです。自分のことのようにアンリエッタさんの美しさへ思いを馳せるフェリクスの純粋さや、彼の心を的確に見透かして、楽しそうにからかうアンリエッタさんの姿がもう!

久しぶりにみた、二人の間の甘酸っぱい空気に、心がじんわりと温かくなりました。

美しい情景と、キャラクターたちの繊細な心の動きが本当に素晴らしいです。
沢山の方に読まれますように。