最後のメッセージ
寄賀あける
序
初恋は甘く切なく今もなお、僕の心を締め付ける。
出会ったのは冬だった。気がつけば春に包まれ、淡い陶酔と焦燥に揺れながら、夢のような
駅で僕を追い越す君、そんな出会いは別れもまた、君が僕を追い越していってしまうことを暗示していたのだろうか?
――違う。君は二人で歩こうとしていた。それなのに、道に迷った僕が立ち止まり、繋いだ手を離したのだ。そして僕たちは互いを見失い、別の道を選んでしまった。
優しい痛みを伴った後悔は今もこの胸に埋もれている。
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