史家仮名太の不思議な日常

史家仮名太

「2025年4月13日、旗がはためいた夜 ― 宇宙からの訪問者と僕の小さな覚醒」

その夜もいつものように、静かに瞑想をしていた。


目を閉じて深く呼吸をしていると、不意に右側に何かの気配があった。黄色い旗のような何かが、はっきりと存在感を持って、大きく振られている。最初は「ん?」と首をかしげたが、それは次第に前へと回り込み、まるで大漁旗のようなものを振りはじめた。


バッサバッサと風を感じるほどの勢いで、目の前に広がる色鮮やかな旗。その勢いに押されるように、右目に強烈な光が差し込んできた。まぶしい、でも不思議と嫌な感じはしない。そして左目にも、まるでそれに応じるようにもう一つの旗が現れた。


最終的に、両目に光が届いたとき、ふっと瞑想は終わった。


しばらくぼーっとして、深呼吸しながら余韻を味わっていたそのとき。左目の端に何かが見えた。細くて綺麗な、女性の手だった。しなやかで、青白くて、少し冷たそうな雰囲気。でも、そこには不思議な温かみもあって、怖くはなかった。


彼女の手は、視界の端でそっと動きながら、まるで「気づいて」と言うように存在をアピールしてくる。しばらく見ていたが、夜も遅かったので、そのまま歯を磨いて寝ることにした。


ベッドに向かい、布団をめくった瞬間——誰かがそこにいる気配がした。反射的に「あ、すいません」と謝ってしまったけれど、冷静に考えれば、ここは自分のベッドだ。苦笑しながらそのまま布団に入った。


すると足元が、小刻みに、一定のリズムで揺れはじめた。まるでマッサージを受けているような心地よい振動だったけれど、それと同時に「何かがいる」という感覚がずっと付きまとっていた。


すると、今度は小さな足音が布団の上を走り回る。ピョンピョン、チョコチョコと跳ねるような動きに、「ああ、これ…うちのチワワかも」と思った。昔飼っていた子のことを、ふと思い出したのだ。


でも、マッサージのような揺れはずっと続き、「僕には何もできませんよ」と何度言っても、そこにいる“存在”は静かに、でも確かに存在感を出してくる。


そこで僕は、「毘沙門天」の御真言を唱えることにした。繰り返すうちに、だんだんと意識がふわっと軽くなって、そのまま眠りに落ちていった。


翌朝、その体験を師匠にLINEで報告すると、こんな返事が返ってきた。


> 「これは今、宇宙とか、神とか、高次元の意識からサインを受け取ってる人に起きてることだよ。旗は“旗印”、つまり導く側になるというサイン。そして、あの女性の手はおそらく“宇宙からの使者”だね。」




驚いた。でも、どこか納得する気持ちもあった。


確かに、最近「何かが変わりつつある」感覚はずっとあった。日常は普通なのに、心の奥底で波が立っているような。これは怖がることじゃない。むしろ、変化のサインかもしれない。


そして今日もまた、僕は静かに目を閉じ、深呼吸をして瞑想に入る。


あの旗が、またはためくかもしれないと思いながら

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