転生する時に女神様に「ずっと寝ていたい!」と駄々をこねたら要塞に転生した
猫助 月
第一章 進化する要塞と女神
第1話 寝て起きると150年たってた話
「貴方バカですか?バカなんですか?!」
『僕はバカじゃない!要塞だ!』
「そういうことじゃないですよ!」
要塞に転生した僕は今、転生させてくれた女神様と言い争っていた。
こうなったのは約150年ほど前のことになる
僕はふと気づけば真っ白の空間にいて、女神様が転生先で勇者になってと言ってきたから「嫌だ、ずっと寝たいんだけど。あと普通に勇者になんてなりたくない」とずっと駄々をこね続けていたら、チートスキル?とやらを選べるポイントを1000貰って、いざ転生!
すると僕は小さい要塞になっていた。しかもめっちゃでかい山の上にポツンとある。
スキルはとりあえず《自動修復(10p)》《レベルアップ100倍(150p)》《経験値自動生成(50p)》《ゴーレム作成(5p)》《憑依(1p)》《無限強進化(150p)》《改修(0p)》を取った。
計366p使った
ちなみにこのポイントはレベルに比例して10p貰えるのとスキルのレベルをあげられるらしい。
レベルと必要ポイントは1ポイント=1レベルで、MAXが10らしい(ステータス画面に説明文が書いてあった)
これが今の僕のステータス
❄︎••┈┈┈┈••❄︎••┈┈┈┈••❄︎
【名前】なし
【種族】要塞
【レベル】1
【攻撃力】0
【魔力量】500
【防御力】400
【耐久値】1000/1000
【適性】《魔気:極》
【スキル】
『固有』
《不動要塞[1]》《機動要塞[1]》《核分離》
『常時』
《経験値自動生成[10]》《レベルアップ100倍》《自動修復[10]》
『能動』
《無限強進化〈強:0〉〈進:0〉》《ゴーレム生成[10]》《憑依[10]》《改修》
❄︎••┈┈┈┈••❄︎••┈┈┈┈••❄︎
とまあ、こんな感じになった。
ここまでで使ったポイントは397ポイントだけで思ったより使わなかった。まあ後で使えばいっか
ちなみにこのステータスはスキルレベルを上げた直後に開いたやつから今現在、ずっとレベルアップし続けているから通知音を切る事にしたらなんか切れた。
さて、寝るか( ˘ω˘ ) スヤァ…
=====
《経験値自動生成》
自動で経験値を生成し、レベルアップ1回分を取得することが出来るスキル。尚、経験値の生成時間はレベルに依存する。
Lv1=10年
Lv2=1年
Lv3=6ヶ月
Lv4=1ヶ月
Lv5=1週間
Lv6=1日
Lv7=12時間
Lv8=6時間
Lv9=1時間
Lv10=1秒
《レベルアップ100倍》
レベルアップした時にアップするレベルを100倍する
=====
〜一年後〜
( ˘ω˘ ) スヤァ…
〜十年後〜
( ˘ω˘ ) スヤァ…
〜五十年後〜
( ˘ω˘ ) スヤァ…
〜百年後〜
( ˘ω˘ ) スヤァ…
〜百五十年後〜
( ˘ω˘ ) スヤァ…
・・・
はっ!
ふむ、よく寝たよく寝た
ふわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜あ
あー、スッキリした
ん?何このレベルアップの通知量.......
気の所為かな?
パッと見、10桁超えてるね、うん
見なかったことにしよう
ん?
『やっと起きましたね!どれだけ寝てるんですか!もうっ!』
ん?女神様?
『そうです!なんですかこの馬鹿げたレベルはっ!それに150年も寝るってどういう神経したら寝続けるんですか!』
どういう神経?こういう神経
『貴方バカですか?バカなんですか?』
「僕はバカじゃない!要塞だ!」
『そういうことじゃないですよ!』
じゃあどういうことだ.....
『なんかもういいや。私は疲れました』
ふむ、女神様はお疲れのようだ。
・・・そうだ、ゴーレムを作ろう!
実用性の高いゴーレムを!
ゴーレム生成、改修、進化、進化、強化、進化、改修、進化、強化、進化、強化、強化、強化、強化、進化、改修!
で、できた!
黒を主体にしたカラーリングに赤を加えた人型ゴーレムを作った。これは戦闘用に作り上げたから可動域は人間と同じものにし、さらに強化と進化を各部位に合わせて作ったからかなり強いと思う。さらに見た目に関しても、戦闘ロボのよくある目にしたり、武装は双剣と短剣を作った。そしてなんと言っても革新的なのはロボ、いや今日からこいつは『黒丸』だ!黒丸の胸部の中心に小さいビー玉分の大きさの穴がある。
そこに僕は《核分離》を使って台座からゴーレムの胸部の核収納に移る。そして《憑依》を使えば黒丸を自分のからだとして扱えるのだっ!
さて、あとは遠距離タイプと中距離タイプの専用機、そして何より万能機を作る!
するとどこかから帰ってきた女神様が
『な、ななななななななんですかこれはぁ!!!』
「これは僕が作った人型ゴーレムの黒丸だ」
『・・・』
「どうかしたか?」
『なんで喋ってるんですか?』
「憑依を使って、ゴーレムの中にある声帯を使うことで声を出しているだけだから人間だって声帯はあるからな。真似て作るだけだ」
『憑依にそんな機能あったかな〜』
「あるもないもできたもんはできた」
『もうなんでもいいや。私はー寝るっ!』
そう言って女神様は疲れ果てた様子でどこかへ行ってしまった。
「なんだったんだ?ま、いっか。さて見た目は同じで強化とかを―――――」
この時の僕は女神様の『貴方バカですか?バカなんですか?』の発言の意図は知る由もなかった。
そしてそれを知るのも、そう遠い未来では無いこともまた、知る由もなかった。
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