003『まばら/ゴミ掃除/朝顔』

玄関前に時々、瓶が置かれる。時期は疎らで、毎度四本のガラス瓶に朝顔の折り紙が入っており、色は決まって紫とピンク、白そして空瓶。通報はしたが取り合って貰えない。片付けていると、私の彼は首を傾げ「一つカラなのはどうして?」「私もサッパリ」思えばこれが届く日、必ず彼と遊んでいるような。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る