夢のピース
かれん
第1話
自分の体よりも大きいパズルを3分以内に完成させたらピースが少なくなる。反対に3分以内に完成できないとピースが多くなるゲームだ。ピースは3Dで完成した形のみ司令塔に渡される。
30分で10ゲーム行う。最初は10ピースから。30分で1ゲームも獲得できなかったら司令塔を交代するルールだ。
トップは背の高い彼女に司令塔になるよう指示し、小人たちを30人連れて行くように指示した。
彼女は体格の良い男たちを連れた。
残された小さい女の子の中には1番頭脳が優れた子がいた。
「これは私の頭脳を試す作戦なのよ!」
抱えられて連れ戻される頭脳が優れた子はそう言い放った。ピースは男2人で持つ大きなピース。その女の子は身体が小さいため選ばれなかった。
遠くの丘から見守る女の子。じっと見つめて「ああ⋯」「ああ違う⋯」「そこではないはずよ⋯」「⋯色⋯? と順番ね」「彼女はパズルが下手なのね⋯」ぼそぼそと呟く。ピースは倍の倍の倍⋯いや、もっとだ。数は膨れ上がり、男たちも動けなくなっている。彼女も考え尽くしてお手上げのようだった。
『交代だ』女の子がくるりと後ろを振り返るとトップの視線は女の子を差している。女の子と背の高い彼女は入れ替わり、女の子が指示を出す。ピースは1ピースになりトップや彼女を驚かせた。『だと思ったよ⋯』トップは苦笑した。最後の1ピースを見て女の子は言う。
「力じゃ勝てないピースもあるのよ」
夢のピース かれん @skgkusi14
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