神社

メランコリック

神社

伸びた鳥居の影に私の首が乗っておりそれを烏は執拗に貪る 私の影にまっすぐと刺さる五寸釘の錆びた死臭

あの時己らしい藁人形を打ち抜いた 呪われた信念の様な釘が心臓を弾き希死で埋められぬ身体に成り果てる

藁に開いた穴を眺めると陽も鳥居も彼岸花も呆然と血を供えあっている

冷めた心臓の心地よい鼓動が落下した

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

神社 メランコリック @suicide232

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ