怠惰

@yayoi_yui

第1話

 生きるのが面倒臭い。


 前を向く気力がわかない。


 たとえ今日人生が終わったとしても、もう一切構わないから。


 どうか解放してくれ。この永遠に続く苦しみから。


 どうしてこんなにも苦しいのだろう。どうして周りの人は幸せそうなのだろう。


 どうして自分は幸せでは無いのだろう。どうして自分だけ仲間はずれなのだろう。


 見通せない暗い未来。真っ黒に薄汚れた精神。


 拠り所がほしい。どこか、自分を受け入れ、長い目で私を見てくれる場所がほしい。


 欲は潰えることがない。


 どこまでも無尽蔵に沸き上がり、ついにとどまることを知らない。


 力がない。


 自分には力がない。


 私にできるのはこれだけ。

 

 あなたの不幸を永遠に祈り続ける。


 明日も、明後日も、明明後日も。


 半年後も、一年後も、十年後も。


 地獄にいって、転生して、天国にいったあとも。


 永遠に恨み続けます。あなたの不幸を心より願っています。


 ーーーーーーー


 今日は天気が悪いそうです。


 たいした理由付けにもならないかもしれませんが、私はそれを否定することにしたのです。


 私の心は私のものであり、他の誰のものでもない。至極当たり前のことです。


 ですが、それが、他人との境界線が曖昧になることがあります。


 今日は天気が悪いそうです。


 天気が悪い日は気分が沈んでしまい、誰も彼も死にたいと思うようです。


 でも、私はそのせいではない、と思っていたいのです。


 私の心によるものだと。まともぶった心の隙間からでてきた私の本心なのだと。


 どうか受け止めてやってくれませんか。


 目蓋の裏の黒々とした闇はどうも私を話してはくれません。


 頭の中の友人も今日は出てきたくないようです。


 支え合えることを期待しています。


 たとえ地球にいなくても、絶対に探しだしてくれると信じています。


 そのために祈ります。


 祈った先に、何もなかったとしても。


 動けない人間に出きることなど、たかが知れている。


 祈る。ただひたすらに祈り続ける。


 ああ、俺がなにもしていないように見えるだろう。心の中ではこんなにも嵐が吹き荒れているというのに。


 地を黒く染めろ。

 空を、海を、その他全てはさらに黒く染めろ。

 黒の先に見えるものはきっとある。

 それが見えるまで俺は塗り続けるのだ。

 

 感動なんてものはないよ。


 心の機微を感じ取れる人間なんていないよ。


 君も同じだ。

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