第十二話 薬作りは超大変です

《サラ視点》


「ここをこうして、こうすればここの原子構造がこうなる……まではいいんだよ」

「サラちゃんどー?じゅんちょーそー?」

「あ、所長、いや〜ここまでは良いんですけど次の段階が難しくて」

「しょちょーって呼ぶのやめてっていつも言ってるじゃ~んミクちゃんって呼んでよ〜」

「ほらミク、サラさんが困っているだろう」


 ボサボサの髪で白衣を着た女性をしっかりと髪を可愛くセットしたかっこいい女性が引き剥がす


「あ、ヴィルさんありがとうございます」


 この人達はここの研究所の所長のミク・ラズベリーさんと副所長のヴィル・ナツヨさん、この二人は幼馴染で私の研究している分野の第一人者なのだ


「ねぇ~この扱いの差はなんなの~」

「日頃の行いだよ」

「ですね」

「ま、まぁそれは置いといてどこで詰まってんの~」

「ここの構造をH107型ホミウムにしたいんですけど、上手くできなくて」

「あ~これね、ここむずいよね〜」

「こっちのナスチウム使うのはダメなの?こっちならアリミサン入れるだけで簡単にH107型ホミウムに出来るけど」

「それも考えたんですけど、やっぱ人体に悪影響が出ると嫌なんで」


 この薬はアリスと使う予定なのだ、だから万が一人体に悪影響があったら私が死にたくなってしまう。だからより安全性が保証されてる素材を使ってるんだがやっぱ難しい……


「そーいえば愛しのアリスちゃん?のための薬だもんねー」

「言っちゃ悪いけどよく奴隷を愛せるもんだね、しかも女の子でしょ?あぁ悪い意味じゃないから安心して、私達も世間からの評価は最初似たようなもんだし」


 評価は似たようなものと言ってもこの人達は二人でこの国でも同性愛を認めさせたし(残念ながら同性婚はまだ認められてない)媚薬も作った正真正銘のすごい人達なのだ


 まぁそんなことは置いといてやっぱここが鬼門だよなぁ、ここが突破出来ればあとはそれなりに楽なんだけど


「一回ナスチウムで作って効果が出るかだけでもー実験だけでもしてみたらどー?」

「普通に私達もモルモット実験動物やってあげるから」

「いやいや?ヴィルさんバカなんですか?うまくいっても所長かヴィルさんのどっちかが仕事できなくなりますよ」

「だがそれは大体4、5々月後あたりからだろう?それにあいにくと仕事しなくてもお金は入ってくるからな」

「それにー私達にとってもいー事だしーそれに最近ご無沙汰だしー」

「それでも……」

「いーのいーのここは私達にまかせなさーい!」

「たまには私達に頼りなね」


 頼りなってヴィルさん言ってるけどいつも私二人だけじゃなくて、今ここには居ない別の研究員さんにもいつもめちゃくちゃ頼ってるんだけどなぁ


 でもこれの実験に関してはほんとに頼るのは心苦しいというか羨ましいというかなんというか


「まーそれはまた今度でもいーとしてきょーここ泊まってくよね?」

「そうですね、もうそろそろ試作品が、完成する所ですし」

「んじゃ〜アリスちゃんに伝えた方がいーよね?って事でいってきまーす」

「………行っちゃた」

「あいつ行動力だけはあるからな」

「まぁ私は研究の続きしますね」

「困ったことがあったら相談してね」

「はいヴィルさん、ありがとうございます」


 さて研究再開しますか~


 まずナスチウムにアリミサン入れてH107型ホミウムを作る、次はさっき作ってあったこのB139型アゼシウムを、加えるとD53型リムニウムになるから、ここにこのS79型マッシニウムを入れると……よしこれでN91型シナリウム(仮称)ができた!あとはこれにちょいと魔力を注げば


「よし!これで理論上は同性同士でも子供を孕むことが出来る様になる薬の試作品『孕みちゃん(仮称)』かんせー!」


 つかれた……とりあえず今日は寝よ……


 —————————————————————————————————


《ミク・ラズベリー視点》


「ミク、例の薬一旦完成したみたいだよ。疲れて寝ちゃったけど」

「そーなの、まーきょーずっとやってたもんねー」

「そういえばミク、お前は今何をしようとしてる?」

「え?なにってーサラちゃんが作った薬のもーとしてる」


 試作品どんな味楽しみだなー


「いやいやまてまて!なに勝手に飲もうとしてるんだ!まだサラさんに許可とるとか、どんな効果が出るかの実験とか色々やる事あるでしょ!これだからお前は過去に変に髪が伸びたりだとか1ヶ月くらい性別が変わったりだとか!どれだけお前のせいでこっちが大変な思いしたと思ってるんだよ!」

「でもーヴィル全部楽しんでたじゃーん」


 髪が伸びた時は私のヘアアレンジをめちゃくちゃ楽しんでたし、性別変わった時はめちゃくちゃヤったし、これのどこが楽しんでないと言うのか、それに、私が飲んだおかげで実験が早く終わった事もよくあるのだ、だから悪いなんて言わせない


「っう……否定出来ない……」

「じゃあ飲むね~」

「ストップストップ!なんで飲もうとしてるの?バカなの?」

「バカだったらまともに薬作れてなーいよー」

「このバカ!」


 そう言ってヴィルがポケットから錠剤を取り出しそれを飲む


 たしかあれって


「お前は大人しく私のおっぱいでも飲んでろ!」


 やっぱり母乳か出るようになる薬だったかーなんでじょーびしてんだろ


 ま、いっか、さーてヤるか~ほんっとヴィルは誘い方がめんどくさいんだから

  —————————————————————————————————


 ~読んでいただきありがとうございます。

 感想や、改善点、たくさん待っています。☆と♡ぜひ付けていただけると嬉しいです。ついでに現在同時執筆中の別シリーズも見て下さると嬉しいです~


あとがき

 はい、というわけでサラは同性同士でも子供が作れる夢のような都合のい……最高の薬を開発しようとしてたんですね~これには全世界の百合好きロリコンが大興奮……とまでは言わないですけど、まぁ本当に夢ですよねぇ。まぁそれはそれとして所長カップルのやった事が作中だと分かりずらいと思うので補足を、あの二人は人を集め、大規模なデモ活動を行い同性婚を認めさせるまでには至らなかったですが同性愛は悪という世間の風潮は無くなるくらいの活躍でした、もしかしたら一万PV記念か☆100記念のSSでそこら辺の話を書くかも


追記

 作中に出てくるナゾの素材達ですがあれは覚えなくても大丈夫です、今後出てくる事もおそらくありません

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