お飾り世子嬪(白い国婚)のはずが、なぜか愛寵されています~閨での出来事は極秘につき。

蓮条

第一章 前代未聞の世子嬪誕生?!

【登場人物、役職などのご紹介】

(※神気を持つ者は『妖』だと恐れられる架空の李氏朝鮮時代が舞台です)


★【主人公】チェ・ハユン 十八歳  (呼称:嬪宮ピングン/世子セジャピン


漢陽ハニャン(現在のソウル)で、一、二を争う名家の令嬢

・白磁のような色白の肌、黒曜石のような黒々とした瞳、ぷっくりと艶めいた唇、筋の通った鼻梁、艶々とした長い黒髪、華奢で小柄

・満月の夜に、銀髪に変化してしまう

・夜になると神気の力により嗅覚が優れる

・父親、母親、兄(三歳上・周元ジュウォン

・結婚適齢期だが、神気を持つがゆえに嫁ぐ先がないところに、王命が下る

・性格は至って明るく、好奇心旺盛

琴棋書画きんきしょがだけでなく、奚琴ヘグムの腕は掌楽院チャンアグォン(音楽の演奏を担当する部署)の楽師並みに優れている

・父親が弘文館ホンムングァン(国の研究機関)の大提学デジェハク(長官職)ということもあり、諸外国の言語を学んだり、薬や毒に関する知識もかなり豊富

・趣味は薬草採取と薬剤の研究、つまみ食い

・極度の方向音痴


★【主人公】イ・クォン 二十一歳 (呼称:世子セジャ/邸下チョハ


・朝鮮国の世子セジャ(王の世継ぎ)

・文武両道、智勇兼備であるが、性格は冷酷な面がある

・長身で鍛え抜かれた体躯、切れ長の目、色気のある薄い唇、落ち着きのある少し低めの声音、見た目は類まれなる美貌の持ち主

・朝鮮国は代々神気を持つ王族が受け継いでいる

・直系の王族が、国の安寧を司る神獣を神気の力で祀っている

・新月の日は神気が半減し、幼い子供の姿に変化する

王妃ワンビ(正妃)の第一子で、四歳下に妹(公主クンジュヒャン)がいる

・これまで三人の妃を迎えるが、いずれの妃も一年も経たずして廃嬪ヘピンになるか、死去している

・酒が強く、辛いものと女性が苦手

・常に翊衛司イグィサ(世子の護衛)のユン・ヒョヌを連れている


★⦅陽宗ヤンジョン⦆ イ・チャン 四十歳 (呼称:殿下チョナ/主上チュサン殿下チョナ/陛下ペハ


・朝鮮国の国王

・厳格な性格だが、女性と子供には弱い

囲碁パドゥクが得意で、暇さえあれば囲碁相手を探している

・ヒャン公主の降嫁先を悩みあぐねている

・鋭い眼光と威厳のある風格、大柄ではないが骨格はしっかりとしている

・甘いものに目がない


明元ミョンウォン王后ワンフ ユン・スビン 三十七歳 (呼称:王妃ワンビ/中殿チュンジョン


・朝鮮国の王妃(正室)

揀択カンテク(正室を選ぶ行事)で選ばれた妃だが、チャンの初恋の女性でもある

・父親は兵曹ピョンジョ判書パンソ(武官の人事や国防における官庁の長官職)

・代々武官の家柄のため、武術に長けている

・料理は苦手なのだが、夫のためによく手作り菓子をつくる


ヒャン公主コンジュ イ・ヒャン 十六歳 (呼称:公主コンジュ


・朝鮮国の公主(正妃の子)

・人見知りであまり笑顔を見せない

・密かに、兄(世子)の護衛のヒョヌに恋をしている

・超お転婆の兄嫁(ハユン)に振り回され、引き籠り気味だった生活が快活になりつつある

・刺繍が得意で、ヒョヌのために刺繍入りの巾着チュモニを作るのが日課

(婚礼の返礼に五色の巾着を贈る風習があり、ヒョヌに嫁ぐことを夢見ている)


★ユン・ヒョヌ 二十三歳


世子セジャ(クォン)の護衛、翊衛司イグィサの武官

・明元王后の遠縁にあたる

・武術に優れており、世子の幼馴染でもある

・世子が神気持ちだということを知っている


★イム尚宮サングン 二十歳 


・本名は、イム・スンア

・ハユン付きの女官で、実家から連れて来た侍女でもあり、ハユンの幼馴染

・ハユンの神気持ちを当然知っている

・爬虫類や虫が大の苦手で、ハユンが集めている生薬(死骸)を見るだけで失神しそうになる


★シン尚宮サングン 四十四歳


・ハユン付きの女官、お世話係兼指南役

・元は国王付きの女官で、国王の命により、ハユン付きとなった

・カン尚宮と協力して、世継ぎが授かるようにするのが最優先事項

・王宮内で迷子になっているハユン(極度の方向音痴)を常に探している


★リュ・ジヌク 二十二歳


捕盗庁ポドチョン(警察に相応する官庁)の従事官チョンサグァン(刑事に相応する職)の武官

・ハユンの兄の親友で、ハユンとも交流がある

・父親は義禁府ウィグムブ(重大犯罪を取り締まる官庁)の知事ジサ(長官に次ぐ二位の職)リュ・ガンス

・リュ家は代々、浄化の神気を持つ


――――――――――――――――――――――


☆漢陽(ハニャン)

 ・現在のソウル、漢城ハンソンとも言う

☆弘文館(ホンムングァン)

 ・宮中の蔵書管理や研究などをする部署、最難関の国立大学院に相当する

☆成均館(ソンギュングァン)

 ・漢陽にある最高位の教育機関、最難関の国立大学に相当する 

☆景福宮(キョンボックン)

 ・漢陽にある王宮の一つで、最大規模の王宮

☆北漢山(プッカンサン)

 ・漢陽の北部に位置している山

☆北村(プクチョン)

 ・景福宮の東に位置していて、高官の邸宅が軒を連ねる高級住宅街

☆雲従街(ウンジョンガ)

 ・景福宮の南に位置している商店街

 ・人々が雲のように集まるとして名付けられた

☆両班(ヤンバン)

 ・身分階級の一つ、王族を除いて、最上の階級

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る