チックボーイと家族の日常

@nonotani

第1話 我が家の紹介

 北海道の広大な土地で産まれ育った家族です。

 現場仕事の夫

 葬儀屋パートの私

 中学生の長女

 小3の長男

 年長の次男

 の5人家族です。


 夫とは上2人を連れて再婚していますが、すっげ!と思う程実子と分け隔てなく子供達に愛情を注いでくれています。


 見た目は怖いけど、優しく寂しがりやな夫


 身長は小さいけど態度は大きい、基本「なんとかなるし、なんとかする」精神の私


 絶賛部活と推しに夢中な思春期女子な長女


 一日中喋るか歌うか暴れているかの次男


 そして、主人公

 我が家のチックボーイな長男


 の、5人家族で暮らしています。


毎日賑やかに過ごして、笑顔の絶えない我が家ですが

そんな生活になったのはここ最近の話。



数年前、私自身が追突事故の被害者になり、後遺障害が残りました。

その後私の100%の味方、夫が長期出張で数ヶ月不在。

それでも思うように動かない体でこなさないならないタスクは沢山で、職場でパワハラに遭い精神的に潰れていきました。


気づいたら外に出る為の事前準備が必要になり、そこから出れなくなる日が増え

最終的に職場に行くことが出来なくなりました。


パワハラで言われた

「存在価値もないし、誰にも必要とされてない」

「お前が外に出ると周りが迷惑するんだよ」

この言葉が休職をしても私の消えない傷となりました。


夫にも子供達にも私が居るだけで迷惑なんだと思うようになり、離婚しようと考えはじめた時

ふと長男を見るとずっと顔をピクピク動かし「フッフッ」と小さく声を出していました。


「何してんの?」と聞くと、長男は

「え?何が?」とすっとんきょうな返事をしてきました

「顔ずっと動かしてたでしょ?」

「いや、僕何もしてないよ?」


この会話から、既に支援学級に通っていた長男の担任の先生に相談し

2年生の夏休みに発達検査を受けることになりました。


元々幼稚園の頃から発達に「遅れ」があり、療育に通っていました。

それでも小学校に入る時の検査では目立った遅れもなく、最初は通常学級に入学したんです。

段々と発達の「遅れ」が目立つようになり、学校と相談して支援学級に移動。


という流れだったので、すんなりと検査もできました。


結果は

「アスペルガー症候群疑いの発達障害」

「知的障害確定と言って良いほどのグレーゾーン」

「チック症」


でした。

チック症は本人が強いストレスを受けると発症すると聞かされた時

一番最初に思い浮かんだのは「私のせいだ」という思い。


それでも私の葛藤は隠したまま、長男の療育の手続きや、療育に通い始めることで崩れるルーティーンの修正。

修正されるまでの長男のケアに、長女と次男の喘息での入退院。


それからまた冬になり、夫は週末だけ自宅に帰ってくる出張に行きました。


そして、そこから私の心はポッキリと折れてしまいました。

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