交差の魔導士

オズ

第1部 エピソード1

『零の魔導士』



『零の者、嘲笑の中で”なぜ”を問う』

この世界には「陽の魔力」と「陰の魔力」という二つの相反する力が存在していた。

その力は世界を二つに分け、それぞれ「陽の世界」と「陰の世界」を形成していた。

遠い昔は一つの世界だったという伝承もあるが、近年では両世界の交流は少なく、それぞれの平穏を保っていた。


陽の世界の魔導士の村にソラという孤児の少女がいた。彼女はこの世界では異端の存在だった。

彼女は生まれながらにして魔力を持たない、いわば「無力者」だった。

優しく素直な少女だったが、魔力を持たない為、自分に自信を持てないでいた。


魔導士は陽と陰のどちらか一方の魔力を操る力を有しているおり、陽の世界の魔導士は一様に陽の魔力を有していた。

陽の魔導士たちにとって、魔力、魔術がすべてを決定づける指標であり、ソラは絶えず嘲笑と蔑視の対象であった。

現国王が魔力開発を強く推進していたことも、そうした風潮を一層強めていた。


幼い日には共に遊んでいた幼馴染みも、歳を重ねるにつれ離れていった。

魔力を得た者たちは訓練場に通い、未来の役割を与えられる。

だが、ソラには何もなかった。


徐々に取り残される日々が続くなか、彼女が密かに想いを寄せていた幼馴染の少年に、勇気を出して声をかけた。

少年は一瞬ためらいながらも、その返事は冷たかった。


「君は……優しいけれど、君に関わる理由が僕にはない。

僕は他のみんなと同じように魔術を学びたいし、君と話すと、他の仲間に外される。

……だから、もう話しかけないで」


その言葉は、彼女の胸に深く突き刺さった。


ソラはこの村で一人取り残され孤独になっていた。


「私は何者なのだろう」

「私は、本当に無意味な存在なのか」


ソラは、心の奥で繰り返し問いかけていた。

己の存在に、「なぜ」を問い続けていた。


ある日、ソラは村に、魔力の負の側面である、災魔の被害がもたらされた。

村人たちは我先に山の避難所へと逃げ込む。

だが、魔力を持たないソラは逃げ遅れた。誰一人として彼女を助けに戻ろうとしなかった。


その場にはもう一人、逃げ遅れた者がいた。

それは、最近村に立ち寄った旅の初老の魔導士だった。

彼は病を患い、避難所の場所も知らず、逃げ遅れていたのだった。


ソラは彼の肩を支え、必死に逃げた。

だが、災魔が迫る。

絶体絶命の瞬間、初老の魔導士は魔術を放ち、災魔を退けた。

しかし、その反動で意識を失ってしまう。


孤独だったソラは、献身的に彼の看病を続けた。

数日後、彼は目を覚まし、礼を述べた。


「……あなたが看病してくれたのか。ありがとう。私はもう長くないと思っていた。」


だが、男は長く留まろうとはしなかった。再び旅立つ準備を始めながら、こう言った。


「あなたの今の境遇にも何か意味が隠れているものです。嘆くのではありません。

しかし、待っていては、その意味は訪れないかもしれません。自ら意味を探すのです。」


そう語った後、男は懐から一冊の古文書を取り出した。


「これは私には扱いきれなかった古い書ですが、あなたの助けになるかもしれない。」


古びた装丁のその文書を、男はソラに、助けて貰ったお礼として手渡す。

そして再び旅へと戻っていった。


後に聞いた話では、その旅の魔導士は道中で力尽き、癒しの院に運ばれたものの、そのまま命を落としたという。


彼が遺した古文書。

それは古代文字で綴られており、ソラには読むことができなかった。

けれど、表紙に描かれた一枚の絵が、ソラの心に深く残った。


それは、陽と陰の世界を隔てる境界線の絵。

その中央、ちょうど接点にあたる位置に、僅かな一つの「小さな点」が記されていた。


ソラはそれが何なのかを知ろうと、それまで話し掛けても相手にされなかった村の魔導士たちに、勇気を出して尋ねてみた。


「……ただの汚れじゃないのか?

あのみすぼらしい旅の魔導士なら、旅先でまた倒れて癒しの院に運ばれたが、結局そのまま死んだそうだ。

ふん……俺はあんな負け犬みたいにはなりたくないね。」


ソラは黙っていたが、その点は、彼女の心から離れなかった。


彼女は、まだ気づいていなかった。

その「小さな点」が、後に世界を揺るがす大きな謎を秘めていることを──。




『迫りくる危機』

数年が過ぎたある日、長きにわたり保たれてきた平穏が、突如として破られる。

陰の世界の軍勢が陽の世界への侵攻を開始し、静寂は炎の海と化した。

強力な陰の魔術は陽の魔導士たちを圧倒し、陽の世界は存亡が脅かされていた。


陰の魔術の研究や習得に挑む陽の魔導士も現れたが、それは長きにわたり禁忌とされてきた行為であった。

また陽の魔力を持つ者が対極の陰の魔力を扱うことは極めて困難であった。

存亡の危機が迫る中、挑戦者たちはことごとく失敗し、陽の魔導士たちの希望は尽きかけていた。




『禁忌の挑戦』

 村に戦火が迫る中、ソラはひとつの可能性に思い至った。


「私には陽の魔力がない――。けれど、代わりに陰の魔力が扱えるのではないか。」


彼女の脳裏に、かつて出会った旅の魔導士の言葉が浮かぶ。


「――自ら、意味を探すのです。」


ソラは独学で陰の魔術の習得に挑んだ。

だがその試みはあまりに無謀で、やがて彼女は死の淵に立たされる。

意識が朦朧とする中、かつて目にした古文書の絵の「陽と陰の境界の点」が脳裏に浮かぶ。


辛くも一命を取り留めたソラは、古文書の元へと急ぐ。


古文書を開いた最初のページには、中心で渦を巻く交差の刻印のようなものが記載されていた。

線はまるで、中心に向かって静かに渦を巻いているかのようだった。


彼女はその古代文字を解読し始める。そして、そこに記されていた内容に息をのむ。

完全に読み解くことはできなかったが、それは陽と陰、両方の魔力を同時に扱う「修練」――大禁忌とされる術について記されたものだった。

文中には、次のような一節があった。


「陽の正面だけでなく、負の面も探求することが陰の魔力の発動を促し、両魔力が等しく発動する。

さらにその中心に迫ることで両魔力はより洗練されたものとなる。

真実は両対極に宿るものではなく、その中心に宿るものである―――」


この修練法は、魔力がないとされていたソラにこそ適していた。

ソラは、自身に魔力がなかったのではなく、陽と陰の魔力が完全に調和していたため表に現れなかったことを悟る。


彼女は無力の者ではなかった。

自分自身のことを良く知らなかっただけだったのだ。

彼女は表に見えていることだけで判断することの愚かさを知る。



―― 無(ゼロ)とは、何も無いのではなく、むしろ全てを含んで調和している状態ではないのか ――



その瞬間、それまで目を背けていた「自分は異端」、その言葉の本当の意味を、たまらなく知りたくなっていた。


禁忌の修練を重ねた結果、ソラは陽と陰の魔力の両方をわずかながらも操れるようになる。

その魔力は量こそ少ないものの、高い精度で研ぎ澄まされていた。


ソラは古文書を携え、戦場に立つ覚悟を決めた。

自らの意味を、自らの手で見出すために――。




『陽の王』

ソラは陽と陰の魔力を融合させた独自の戦法で、陰の魔導士たちと対峙していく。

戦いの中で彼女は、陽と陰の中間に「中心」があるならば、その中心を基点に未知の魔力が存在するのではないかという考えを抱くようになる。

そして同時に、自分自身が一体何者なのかという問いが、心の奥底で静かに膨らみ始めていた。


陽の王はまだ若く、同時に陽の筆頭魔導士としても君臨していた。

王位を継いで以来、陽の魔力の発展に心血を注ぎ、陽こそが最強だと信じて疑わなかった。彼は徹底した陽の魔力至上主義者だった。

しかし、その信念は、陰の軍勢の侵攻を目の当たりにして、大きく揺らぎ始めていた。


陽の国は戦力の集中を図るため、戦線の縮小に舵を切っていた。

ソラたちが守っていた辺境の村にも、陽の王直属の魔導軍から合流命令が届く。


合流直後、陰の魔術を使うソラに対し、陽の王やその配下の魔導士たちは警戒と猜疑の眼差しを向けた。

陽の王は慢性的な魔導士不足を補うため、自ら後衛部隊の指揮を取り、撤退の殿軍を率いていた。


だが、戦況は厳しさを増す。さらなる撤退を余儀なくされる中、陽の殿軍は陰の軍勢の猛攻に晒される。

陽の王は直属の精鋭と共に、最前線で陰の強力な魔導士たちを食い止めていた。


しかし、戦線を越えて飛来する陰の魔術は、すでにソラたちのいる撤退部隊にも降り注ぎ始めていた。

村の住民も避難中であり、無防備な者たちを守る術は限られていた。

援軍を送る余裕などなく、誰もが手をこまねいていたそのとき――


ソラは、飛来する陰の魔術を、陽の魔術で正面から打ち破るのではなく、陰の魔術で巧みに方向をずらして受け流した。

それは彼女だけが成し得る技であり、十分な効果を発揮していた。


「私ならやれるかも。・・・いや、私がやらなかったら、――全滅する。」


そう心に決めたソラは、命令を無視して殿軍の救援に駆け出した。


その頃、陽の王の殿軍はまさに壊滅寸前だった。

強大な陰の魔導士たちの猛攻に、王の直属部隊すら防戦一方であった。

そこへ、ソラが現れる。陰と陽の魔力を融合させた独自の術式で敵の戦列を切り崩し、王の窮地を救う。


「ここは私が引き受けます。陛下は撤退の指揮を。」


「分かった。済まぬ!」


陽の王は、ソラに殿を託し、後方へと下がった。

撤退軍本体はひとまず安全圏へ退避したが、再び陰の軍勢に包囲されつつあった。

王は、ソラを含む殿部隊の合流を待っていたが、状況は刻一刻と悪化していく。


殿部隊の撤退が遅れている理由は明白だった。

ソラが、負傷した仲間を見捨てず、最後まで戦っていたからである。


その姿を遠目に見た本体の魔導士たちは口々に叫ぶ。


「命令違反の小娘一人のために全軍が危機に晒されるなど、正気の沙汰ではありません!」

「即時撤退すべきです、さもなくば全滅しますぞ!」


激昂した彼らの言葉を受けて、陽の王は撤退を決断する。


一方その頃、ソラは一人で残敵と応戦していた。

重傷の仲間たちは次々と倒れ、とうとう彼女一人が残された。


――守れなかった。力が足りなかった。


絶望が胸を覆い始めたその瞬間。

炎の中を突き破って、陽の王が現れる。


「村の住民も、撤退部隊も、無事に退いた。

だが――私には、どうしても守り通さなければならないものがある。それを、君が気づかせてくれた。」


戦火の中、ソラと王は背を預け合い、共に最後の脱出戦を繰り広げるのだった。




『強敵』

窮地を脱出したソラと陽の王。

だが、戦局の大勢は依然として陰の勢力が優位にあり、陽の世界は徐々に追い詰められていた。

そしてついに決戦の時が訪れる。

陽の王は決戦の先頭に立ち、全力で陰の魔導士たちを押し返したことで、陽の陣営にも一筋の希望が見え始めた。


だが、その希望は突如として現れた存在によって打ち砕かれる。

現れたのは、陰の王族にして筆頭魔導士、インフィニス。陰の四天王の筆頭にして、最強の敵と恐れられる存在だった。


陽の王とインフィニスが激突する。正面からの真っ向勝負であった。

陽の王の魔術もまた強大だったが、それを凌駕するインフィニスの魔術は圧倒的であり、ついには陽の王が傷つき、力尽きて地に倒れた。


インフィニスは歩み寄り、止めを刺すかと思われたが、そのまま陽王を無視して、通り過ぎる。

他の陰の魔導士が止めを刺そうとしたとき、彼は冷淡に一言だけ告げて制した。


「雑魚は捨て置け。」


インフィニスの視線の先にあったのは、陽と陰の魔力を同時に操りながら戦っているソラだった。

陽の王は無念と怒りに震えながらも、最後の力を振り絞って再びインフィニスに挑みかかる。しかし、軽くいなされ、再び地に伏した。


ソラはインフィニスの視線を感じ取り、陽の王を救うため、インフィニスに戦いを挑む。

ソラは、インフィニスの強大な陰の魔術に対し、陽の魔術で正面から対抗せずに、弱い陰の魔術を用いて方向を変えさせ攻撃を巧みにかわしていった。

だが、戦いは次第にソラを追い詰めていき、絶体絶命の危機に陥る。


その刹那、ソラの内に、陽と陰に加えて新たな二つの魔力が目覚めた。


「これは・・・?!」


その異常な覚醒に、インフィニスは目を見開き、戦いを中断する。彼は止めを刺すことなく、無言のままその場を去った。


他の陽の魔導士たちはインフィニスが全力で戦っていなかったことに気づいていなかった。

しかし、ソラはその事実と、彼が止めを刺すことにためらいがあったことを感じ取っていた。


こうしてソラは、十字の方向に広がる4つの魔力の使い手となった。

魔力のバランスが整うにつれ、それぞれの力は精度と威力を増し、戦術の幅も飛躍的に広がった。


一方でソラは、覚醒した未知の二つの魔力が何を意味するのか、自問していた。

それは単なる力の増大ではなく、彼女自身の存在を揺るがす新たな問いを秘めていたのだった。




『敵の正義』

インフィニスとの戦いは、当初の守勢から次第に拮抗した一進一退の攻防へと移り変わっていった。

だが、その激しい戦いの中で、ソラは次第に、インフィニスの戦い方に違和感を覚えるようになる。


彼の動きは冷静で的確だったが、勝利への執念が感じられなかった。

止めを刺そうとしない姿勢や、時折垣間見える善良さ――。

ソラは、彼が単に「敵」として戦っているのではなく、何か別の「理由」を背負っているのではないかと感じ始めていた。


互いに疲労困憊し、ついに戦いが小休止を迎えたとき、ソラとインフィニスは初めて本心を語り合う機会を得た。

インフィニスは静かに口を開き、陰の世界が抱える危機について語り始める。


陰の世界では、魔力の「負の力」が異常発生しており、それは陰の世界を大きく荒廃させ、制御不能な嵐のように広がりつつあるという。

これは世界中心にあり、世界を支えているとされる1つの石、「因果の結晶」に異変があることを示していた。

この異常現象の主な原因が、陽の世界による過剰な魔力消費にあることが判明していた。


魔力の使用には代償が伴い、過剰に使えば「因果の結晶」に影響を及ぼし、その歪みが『負の力』として現れる。

陰の世界では近年その影響が特に顕著で、危機的な状況に陥っている。


陰の世界は再々も陽の王に警告を発した。

しかし、陽の王は陽の魔力の開発を強く進めており、陽の世界では発生していないことからその事実を懐疑する。

当時の陽の王はこう言い放っていた。

「陽の世界が絶対である。別の世界のことなど聞く耳もたぬ。」


陰の王は野心もなく慈悲深い名君であり、深く悩まれていたが、

最終的には「陽の世界を滅ぼす」ことが唯一の解決策であると結論づけたのだとインフィニスは語る。




『陰の世界』

真相を知ったソラは、インフィニスと共に陰の世界を訪れることを決意する。


その地に足を踏み入れると、荒れ果てた大地と黒く渦巻く負の力の嵐が目の前に広がった。

その規模は陽の世界では想像もつかないほどだった。


やがて迎えの案内に従い、陰の王との謁見の場に臨むこととなる。

王は病の体を押して自ら現れ、ソラたちを丁寧に迎え入れた。

その物腰には誇りや威圧感はなく、ただ静かな威厳と、心からの労いの言葉があった。

深刻な問題を前にした者が発する、内に秘めた苦悩が彼の言葉の端々からにじみ出ていた。


謁見の中で、王はソラに強い関心を示し、その特異な魔力について問いかけた。

ソラもまた、自身の魔力に対する疑問を打ち明けることができた。


王は、「真」と「虚」と呼ばれる古の魔力の存在について語る。

ソラの力は、そのどちらか、あるいは両方の性質を帯びている可能性があるという。

王は病で魔力も衰えていたが、魔術に関する見識は深く、話の随所に学識と洞察が感じられた。

とはいえ、古の魔力の全容は未だ謎に包まれており、彼とて完全には把握しきれていないという。


陰の王は、負の力の拡大に対する強い懸念を抱いていた。

そして、その行く末を左右する鍵として、ソラとインフィニスに大きな期待を託す。


「私は、インフィニスにこれまで幾度となく救われてきました。

今回もあなたをここに連れてきてくれたことで、未来に希望が持てました。」


その言葉に、インフィニスは目を伏せ、わずかに頬を緩めた。


謁見を終えたソラは、王の誠実な人柄と、その深い葛藤に心を打たれた。

彼の想いに応えるべく、負の力の渦の中心へ向かう決意を新たにする。

ソラの理解と覚悟を感じ取ったインフィニスは、静かに微笑み、陰の王への想いを共有するように頷いた。

その瞬間、二人の絆は一層強く結ばれていた。




『負の力』

翌日、幾分元気を取り戻した陰の王は、ソラとインフィニスを伴って、自ら負の魔力で荒廃した地に出向き、二人に現状を説明した。

「今まで整備してきた町並みが、いとも簡単に崩れ去ったのです。自然の脅威の力に比べれば、我らの力など小さく、無力だ・・・。」

王は無念に呟いた。

「いずれにしても、探索が必要です。我らが探ってまいります。」とインフィニス。

「それなら、私も。」と王。

「陛下、お体に障ります。ここは何卒、ソラと私にお任せ下さい。」

「そ、そうでした・・・。・・・出過ぎたことを言ってしまいました。ソラ、インフィニス、くれぐれも無理だけはしないでください。」


荒廃した陰の世界を背に、ソラとインフィニスは負の力の渦へと歩を進めた。


負の力の渦の中に突入したソラは、驚くべき事実に気づく。

この現象の一部は、確かに陽の魔力の過剰な消費によって引き起こされていた。だが、それは表層にすぎなかった。


より深い原因は、渦の底で蠢く、正体不明の巨大な魔力にあった。それは、ソラの「真」と「虚」の魔力に強く反応していた。

ソラはこの未知の魔力が陰の世界の危機を深刻化させている真の原因であることに衝撃を受ける。


そしてその力に引き寄せられるように、目の前に新たな「世界への扉」が開き始める。

「この未知の魔力は危険だ。一旦、退こう。」とインフィニス。

だが、ソラはその場を動こうとしない。


「私はこの世界で何者なのか。この先に答えがあるように思える・・・。」


その瞬間、ソラが世界の扉に引き釣りこまれた。

「ソラ!、うっ、しまった!」インフィニスもその扉に引きずり込まれていく。

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