​この物語の主人公天童は、
周囲から見ればただのクズニート小学生だ。
母親に甘やかされて育ち、
努力することを知らず、
ただ惰性で日々を過ごしていた。
ある日彼が欲しがったアイスを買いに行った、
母親は不慮の事故で命を落としてしまう。
​そんな彼が「天使を育成する学校」に入学し、
地獄の訓練に身を投じる。
当然慣れない過酷な日々は、
彼を何度も打ちのめす。
訓練の厳しさに心が折れそうになるたび、
彼は母親が言った、
長生きして欲しいという願いを思い出す。
そして自分がアイスを欲しがったがためにその、願いを叶えられなかったという罪悪感が
彼の背中を押す。
​彼の努力は、単に強くなるためではない。
母親の願いを、
不老不死の天使になることで叶えようとする、
涙ぐましいまでの決意が原動力なのだ。