【PV 204 回】『未来地図 ─その一歩を、君と描く─』
Algo Lighter アルゴライター
🕊️第0章「未来からの手紙」
#00「この物語は、君の未来の話」
ねえ、
君はいま、どんな顔をしてこの文章を読んでいるんだろう。
不安そう? それとも、ちょっとだけ退屈してる?
もしかして、「未来」って言葉を聞くたび、
ちょっとだけ胸がざわついたりしてるんじゃない?
――この物語は、君の未来の話だ。
でも安心して。
これは“成功者”の武勇伝じゃないし、
誰かが完璧に描いた「人生設計」の解答用紙でもない。
これはね、
一人の高校生が、何度も迷って、悩んで、時には間違えて、でも歩き続けた記録なんだ。
進路希望は空欄。
親に聞かれても「まだ決まってない」とごまかして、
仲間が内定をもらったって聞けば、笑顔のふりをして、心のどこかがザラッとした。
そういう日々の中で、ある放課後、
僕は“AIキャリア相談室”に出会った。
無機質な声。冷たいようで、どこか静かに寄り添ってくれる存在。
――「あなたに最適なキャリアパスをご提示します。」
そう言われたとき、僕はちょっとだけ期待して、でもほんの少し、怖かった。
だって、もし“最適”を提示されて、
そこに僕の“夢”や“好き”がなかったら?
もしAIが、「君には向いてません」と言ったら?
僕は、何を信じて歩けばいいのだろう。
だけど不思議だった。
あのAIとの対話を重ねるうちに、
僕は“正解”じゃなくて、“問い”を探していたんだと気づいたんだ。
「君は、どんなふうに生きていたい?」
その一言が、僕の時間をゆっくりと動かし始めた。
キャリアは、履歴書に書くものじゃない。
それは、“生きてきた証”みたいなものだ。
この物語を読み終えたとき、
君の手には、きっと真っ白な「未来地図」が残っていると思う。
どこへ向かうかは、君が決めていい。
迷っても、立ち止まっても、描き直してもいい。
でも、その最初の一歩だけは、誰かに預けないでほしい。
それだけは、君自身の手で。
──ようこそ、未来の物語へ。
これはきっと、君のための30の対話。
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