死生集
鉄馬桃花
第1話 心の嵐
心が嵐に、飲み込まれそうになった時、
私は立ち止まり、
自分の居心地の良い場所に座り、
コーヒーを
そして、ゆっくりと目を閉じて
思い返す
「今の嵐は
心を乱すような、大きい嵐なのだろうか?」
去らない嵐は無いでしょう?
小さな荒ごときに怯えずに、
大きな嵐が来た時の為に、備えればいい。
そして、本当の大きな嵐が来た時は
自分の持つ全てを、
出しつくして負けた時こそ、
潔く、敗北すればいい。
その時こそ、心には嵐も無い。
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