北鎌倉
ヤマシタ アキヒロ
北鎌倉
ボンネットの花びらが
濡れた車体に
貼りついて離れない
宙ぶらりんの午後
雨上がりの北鎌倉
住宅街の坂道にて
折からの突風に
枝から浮遊した
うす紅色の小さなものが
蛇口から吐き出される
渦巻きのように
アスファルトに吹き付ける
ハンドルを切って
ポストの角を曲がれば
色褪せた山門の文字
遠くには白い山桜
ふと忘れていた
甘美な旋律を思い出す
ボンネットの花びらは
いつか海の方へ
消えて行った
(了)
北鎌倉 ヤマシタ アキヒロ @09063499480
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます