ぽんぽん丸先生はいつもガチで作品をぶつけてくださいますから、私もガチで当たることにしました。このような感想を許してくれる芸術的姿勢にいつも感謝しています。
本作に対し、私は心が動きませんでした。
それは、私にとってこの話の登場人物たちはすでに「誰も悪くない」と結論づいているからです。
10人いたら9人は、良い話、考えさせられると言うかもしれません。
ですが、これがもし「その瞬間に、精一杯の自分であろう」ということが当たり前の世界だったらどうでしょう。
もはや、恨みや許しという概念すらないのです。
そうなったら、この物語は成り立たなくなります。古い時代の作品です。
物語を愛でている場合じゃありません。
既存の価値観を振り回している場合じゃありません。
そういう意味では非常に凶暴な作品です。
「自分」で生きているかを問うています。
ご自身の作品の行く末まで考えていらっしゃるので、ぜひコメント欄までお読みください。