あとがき

みなさま、『湯けむりの向こう側 〜詐欺師と温泉町の奇跡〜』をお読みいただき、ありがとうございました!✨


この物語は、ふと温泉旅行に行った際に浮かんだアイデアから生まれました。窓から立ち上る湯けむりを眺めながら「この霧の向こう側には何があるのだろう」と考えていたら、詐欺師と田舎町の物語が自然と浮かんできたのです🌫️


主人公の大地信一郎は、都会での夢を諦めて故郷に戻ってきた男性ですが、彼の赤いマフラーには実は私の父が大切にしていたマフラーがモデルになっています👨‍👦 父は「目立つものを身につけると、気持ちも前向きになる」とよく言っていました。大地の心の機微を表現するアイテムとして取り入れてみました。


実は本田(伊達)のキャラクターを作るのに一番苦労しました😅 単なる悪役にしたくなかったんです。誰にでも挫折や後悔があり、再生のチャンスがあってもいいじゃないか、という思いから、彼の複雑な背景を描きました。


湯乃花温泉の町民たちは、私が今まで出会ってきた様々な人たちの良いところを集めて作りました🏮 特に佐藤じいさんの刀作りのエピソードは、祖父が趣味で木工をしていたことからインスピレーションを得ています。


執筆中は「田舎の良さをどう伝えるか」という点に最もこだわりました🌄 都会の便利さだけが価値ではなく、人と人とのつながりや、一見退屈に見える日常の中にある小さな幸せを大切にしたかったのです。


物語の途中、実は別のエンディングも考えていました💭 本田が町を去り、数年後に本物の映画監督として戻ってくるというものでした。でも、彼が町に残るという選択をした方が、「偽りから始まった本当の物語」というテーマにより合致すると思い直しました。


この物語を通して、「完璧じゃなくていい、それでも前に進める」というメッセージを伝えられたなら嬉しいです🎬 私たちの人生も、脚本通りにはいかないけれど、その「素人臭さ」も含めて価値があるのだと思います。


次回作ではもっと深く温泉町の文化や歴史にフォーカスした物語を書いてみたいと考えています🖋️ 引き続き応援していただけると嬉しいです!


皆さんの日常にも、湯けむりの向こう側のような素敵な奇跡が訪れますように💝

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湯けむりの向こう側 〜詐欺師と温泉町の奇跡〜 星空モチ @hoshizoramochi

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