第3話
北海道では夏はゆり園で働き、秋から冬にかけては玉ねぎの選別や野菜の仕分け、ビニールハウスの解体など色々やりましたねー。
仕事もプライベートな時間もすべてが新鮮でした。
あとね、温泉。近くに温泉があったんですよ。
雪の降るなかの温泉は感動しましたねー。
いやー、思い出すだけでなんか涙出そう。
それとね、冬になるとね住んでる家が雪で埋もれちゃうので引っ越さないといけないんです。
埋もれちゃうってどんだけ雪が降るのってびっくりですわ。
見たらほんとに埋まってるんですもん。半分くらいまでね。
そんで村営住宅に引っ越したんだけど、村営住宅に入るにはそこの村人にならないと行けないんですよ。だから僕、村人になりましたよ。
えー、そうです。村人ですよ。
そこではね、家賃も払ってくれるし、ストーブの灯油もお米もタダでした。雇い主の社長が負担してくれていたんです。もう、高待遇すぎて泣きそうよ。冬はね、仕事ないから紹介してもらってホテルの仕事したりしてました。
しばらく働いてると、ゆり園のね社長から正社員にならないかと言われたんです。
確かに高待遇で給料も良かった。人も良いし、自然も豊かで好きだった。けど、まだ若かった僕はそれを断り、また他の地に行ってみたいと考えてましたね。正社員なってれば今頃、こんな底辺な生活してなかったと思うなー。
人生の分岐点でしたね。
そして倶知安の港まで送ってもらい、フェリーで名古屋までのチケット買って初フェリーに乗りました。
もうね、すべてが初めてだらけだから、ずっとワクワクしてたのを覚えてます。
フェリーで倶知安から名古屋までは2日ぐらいかかったかな?。とにかく遠い。時間がありすぎて暇でした。1人だからね。その時はスマホの時代ではないから携帯見るわけでもなく、次はどこで働こうかなと考えてました。
ちなみにフェリーってバイキングなんだよね。高いよ。ひたすらカップラーメンばかり食べてましたよ。だってバイキング高いんだもん。
そして名古屋に着き電車で一旦、実家に帰りました。親のありがたみってやつかな。北海道に居てめっちゃ感じましたね。親には感謝ですよ。離れてから気づくものなんですよね。
それからすぐ求人を探してたんですが、友達が埼玉に住んでたので、そこで少し居候させてもらうことになりました。なんかね、東京で成り上がりたいという気持ちでした。
では次は埼玉、東京編のスタートです。
令和最強の伝道師まっくの成り上がり人生 まっく @kaigin
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