第2話 新手の変態野郎

床に伏せて様子を見るが一向に何も起こらない、、。

おかしい、、、。ふと洗面所の鏡を見た、おかしいのは私じゃない??

汗だくで布団巻いて頭に鍋被ってる、、。誰かが見たら警察に通報されるよね。

と既にボイスレコーダーの事なんぞ忘れてしまい、

「あーあっつい!たまんないわよ。シャワー浴びてパックしよっと。」

そして私は真っ裸になった。

「あ、トイレしとこっと。ううん?便座の蓋の上のコレなんだっけ?」

思わず手にとり眺めて、あーーーーーっ!爆弾だったんじゃない??と思い出し

いい歳したおばさんが真っ裸で、慌てふためく姿をまたしても洗面所の鏡で見る。

「なんだか、どうでもいいや。やんなっちゃった。」

とりあえず、シャワーを浴び、パックをしながら、ボイスレコーダーを聞くことにした。

再生ボタンをオン。

「あーあー、只今マイクのテスト中ー。本当に録音されてるかなぁ。老眼と白内障でボタンが良く見えないなぁ。」

「ドレ?ドーレ?オウ、ダイ・ジョブズネ!」

「そうかい?心配だなぁ、、。一度、再生で聞いてみようか?」

「ソレ、グッドアイデアヤデ!」

ブツと音声が切れた。

「何だ?コレ?声はじじいだったわね。変態のおかしなプレイ??」

とりあえず、続きを聞いてみようと再生。

「ちゃんと録音されてるよう。はぁ、やれやれだ。あ、ううん。ゴボッ。

我々は昭和地球防衛隊である。君は世界の中でこの栄誉ある隊員に選ばれたのだ。

えーっと、どこまで読んだっけ?」

「オウ、ココダヨ。カズキメガネカケロヤー!」

「カズキメガネ、頭に乗せてたよ、ワッハッハ。どうりで見にくいと思った。

君に指令を与える。これを聞いたら封筒の中の地図を見て秘密基地に来るように。

日にちと場所が入っている。

地球防衛の為に我々は立ち上がらなければならないのだ!!

ふーーっ。これでいいかなぁ?いいよね?わし良くやれたよね?」

それだけで再生は終了した、、。

私は思った、どこかのボケたじいさんの暇つぶしだと。


「ばっかやろー!爆弾だと思ったじゃん!こっちは汗だくだよ、いい歳しておかしな格好してさ。ひとりでジタバタしてさ。

あー、ダメ。ビール飲もうっと。」


私はボイスレコーダーをゴミ箱にマサカリ投法で投げ込んだ。

あ、足がつったあーーー。







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