異世界行ったきりばかりが蔓延る中、死に戻り、ループ物という設定を「異世界のみ、現代のみ」という括りではなく、その両方の世界を扱うことによって、主人公が自分を取り巻く環境の謎めいた部分に悩み、苦しみ、立ち向かっていくというところがより一層際立っています!
更に、なろう系とは違い、中世ヨーロッパのような異世界、ダンジョンこそあれとチートスキルに頼らずに、着実に異世界の姿と立場に合わせた主人公の立ち振る舞い。
スキル頼みでないため、一個一個丁寧に情報を精査していかないといけない。その方法を間違えれば、再び死に戻りを繰り返すことになる。
その緊迫感が伝わるような描写もしっかりとなされており、異世界でありながらも、かなり現実的な描写が多い作品です!
なろう系に辟易している方はぜひ読んでみてください!在り来りな世界感で繰り広げられる、緊迫したミステリーを味わえます!
純文学が好きな方は特に楽しめるかと思います!