【ポエム】エメラルド色のリボン

鈴木雨丸

第1回 ささやき

『夢』


はじけそうで


とらえどころの無くて


あやふやで


でも美しい


まるでシャボン玉のような



『秘密』


知ってしまったのですね


あなただけには知られたくなかったのに


でもなぜでしょう


あなたに私の秘密を知られたということが


たまらなく愛しく感じるのです



『道』


あるようでない


はっきり見えている


でも横切ることもできる


逆走することもできる


人に敷かれた道を行きたくないとあなたは言うが


ならば自分で道を作ってみてはいかがか


できない?


ならば歩くしかない


いつかあなたの歩いた跡が


誰かの道になるかもしれないから



『恋人つなぎ』


暑苦しい


見せつけないでほしい


人恋しくなるから



『油断しない人』


あなたはいつも美しい


姿勢も服装も顔も


でも私が一番好きな所は


ふと油断した時の


あなたの笑顔です



『雨』


叫びに似ている


一方で守護神のようでもある


雨に打たれている部屋にいると


誰かが守ってくれている気がする

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