7月6日

やってやる。

明日こそ、あの女狐めぎつねに思い知らせてやる。


四六時中しろくじちゅう、リカたんにべったり張り付きやがって。


おまえがストーカーだっつー。

自覚ないんですかぁ。

アタマ悪すぎませんか。


くそくそくそ。

あいつが、リカたんを洗脳せんのうしたんだ。


リカたんが、俺の方を見ない。

しゃべらない。

うつむいて、目を合わせない。


あの女、マツイに指示されてるんだ。


かわいそうなリカたん。

先輩だから、言うこと聞かなきゃなんだよね。

ちょっとおばかさんだから、きみは知らないだろうけど、それって、パワハラって、いうんだよ。


大丈夫。話さなくてもわかるよ。


ホントは俺といっしょにいたいって。

だって、運命だろ、俺たち。


あのキューティハートな声で、

「ごめんなさい」

したら、もちろん、ゆるしてあげる。


だから、マツイを排除しないとね。


明日。


七夕は、恋人たちの日。

俺たちふたりのために。


準備はもうしてある。

某国のAI使って、たくさん調べて。

遠くのホームセンターたくさん回って。


きみのために、お金も時間もかけたんだ。


俺たちが幸せになれる方法見つけた。


待ってて、ぼくの妖精。


明日。

明日。

明日。


正義は必ず勝つんだ。

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