6月17日

最悪、マジさいあく。

さばさば気取りのくそ女が。


俺は、おねぼうリカたんのために、モーニングコールしただけだ。奥ゆかしく非通知で。


非通知着信拒否になったから、一人暮らしのアパートの新聞受けに、

「遅刻はダメだぞ」

って、手紙を入れてあげただけだ。


夜道は危ないから、10メートル離れて、護衛ごえいしてあげてたんだ。


コンビニの弁当がらがゴミに出してあったから、心配して、手作りの青汁あおじるをドアノブにそっとかけておいてあげたんだ。


その俺に向かって、

「ストーカーやめろ」

だと。


ざけんな、カス。

先輩づらしやがって。

この春、リカたんと映画サークルで知り合ったばかりのくせに。


いかにも古参こさんみたいな顔するんじゃねえよ。


あの女、つまんねぇサークルで女優なんかやってるから、声でかいんだよ。

逃げちまったのは、声がでかかったせいだ。


断じて、ビビったわけじゃない。











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