心の問題
通常、筋トレで汗をかけば、ストレス解消にもなるし、また適度にやれば健康にもいいはずです。
にも関わらず私の場合、そうはならずに、倦怠感やイライラばかりが増す上に、筋肉もさほど発達しませんでした。
ただ周りから、細いだの何だのと言われるのがイヤで始めただけなので、実は心(=女性の自分)では、筋肉など欲せず、嫌々やっていたからだと思います。
ちなみに、いわゆる体育会系の人たち等は、えてして自分の価値観を押し付け、そうでない人に対して、鍛えろだのなんだのと言う傾向があります(?)が、でも身体を鍛えるなんていうことは、その気になれば誰にでも出来ます。
そう、目に見える『形』だけを整えるのであれば、さほど難しくもないのです。
でも、『心』を鍛える場合はどうでしょうか。
確かに、身体を鍛えることによって、心も強く健やかになることはあるでしょう。
がしかし、真に心を鍛えるとなると、それだけでは不十分なのではないでしょうか。
たとえば仏教の教えなどは、とても難解であるがゆえに、まずは読経という『形』から入るのですが、しかし、いくらお経をあげようと、それだけでその真髄(心)に至れるという訳ではありませんし…
ともあれ、そんな感じで私が、徐々に『心』がどうのと考えるようになったのは、筋トレも上手くいかず、また気分も晴れず、さらにストレスから顔つきが険しくなったせいでしょう。周囲から誤解され、嫌がらせや攻撃をも受けるといった日々を送るうち、この自身の不調は、もしや何か心の問題なのでは…と、無意識のうちに。気づき始めたからだったのだと思います。
以降、私は筋トレから離れ、その心の問題が何であるかを探り始めることになるのです。
つづく
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