神律書
エグジット
第一章 始まりの章
遥か昔、神が天下を支配せる世。天下に災ひ降り注ぎ、かたがたなる命生まれ滅び繰り返せり。神はその災ひ克服し平和をもたらすために、五人の使徒を遣はしき。使徒は五つの試練成し遂ぐることに、その身に神の力宿し、天下を救ふ使命を与へられき。
されど、使徒どもは試練に次々と倒れゆく。かくて果てに残りし一人、聖者と呼ばるる男ばかりが神律に則りし生き方せり。聖者は、おのれの行ひを神律に則りてことわり、いかにしふるまひしやを述ぶ。この聖者をもちて、神律の正しかりしためし明らめられ、群衆は得心す。
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