第2話 事情聴取
ケイゴとケイシが取り調べ室へと
向かって歩いていると前から研究所の
田澤 慎一(たざわ しんいち)が歩いてきた。
「お疲れ様です!相変わらず絶好調ですね。」
ケイゴが笑いながら
「それよりそっちはどうなんだよ。」
と問いかけた。
「もう完成はしています。
今実験中です。
今度ご協力よろしくお願いしますね。」
「分かったよ。」
「じゃあ私は急ぐので失礼します。」
田澤が軽く会釈して足早に去って行った。
『どう思う?』
ケイゴがケイシを覗き込んだ。
『いいもんじゃないね。』
『俺たちのせいかな。』
『まぁ…参考にされただろうな。』
『協力する変わりに国のスパイみたいな事させられてないだけマシだよ。』
『そうだな。はぁ。』
『それより俺達も急ごう。』
急いで取り調べ室に着くと時間がきて
藤枝容疑者入ってきた。
『じゃあ。やりますか。』
ケイゴが席に座ると
ケイシが軽く頷きながら
藤枝容疑者の後ろに立った。
「お前の家から色々出てきたよ。」
「そうかよ。」
藤枝が
『何でバレたんだよ。くそっ。』
と考えてるいるのを見て
ケイシが脳が反応する位小さい声(テレパシー)で
『全部ばれてるよ。』
と煽ると
『そんなわけない。あの一件だけは…。』
脳が反応した!
すかさず脳に語りかけてることが
ばれないようにケイゴが声を張り上げた。
「今回と他の2つの事件お前だな!
これが証拠の写真だよ。」
ビクッとした藤枝が
「そ、そうだよ。」
「それから、もう一件あるな。」
ケイゴが鎌をかけた。
「な、何言ってんだよ!!証拠あるのかよ。」
「名前は…。」
『遠山 美来(とおやま みき)』
藤枝の脳が又反応した。
「遠山 美来だ。彼女だけ見つかってないんだ。居場所を教えろ!証拠もあるんだ!」
「嘘つくなよ!見せてみろよ!」
『そんなはずない!おかしいあの時ナイフ
あの子が触ったから公園のゴミ箱に捨てたのに。』
ケイシが捜査してた事を思い出して
近くの山深い公園がピンときた!
『○✕公園だな。』
『そうだよ。確かに捨てたのに…。』
『女の子もそこにいるな。』
ケイシが脳に語りかけると瞬間に山の中の
映像が見えた。
そこか!!!
冷静を装おってる藤枝だったが
頭は焦ってケイシと自然に脳で会話している事さえ気づいていない。
ケイシはケイゴと目を合わせると
すぐに取り調べ室を出て公園に向かった。
警察官や刑事を動員した。
「証拠なら後で見せてやるよ。」
焦った顔の藤枝にケイゴは顔を近づけて吐き捨てた。
取り調べが終わりケイゴも後から
公園へと向かった。
公園へ着くとケイシを見つけた。
「ケイシ女の子は?」
「それが亡くなってると思ってたんだけど微かに意識があって大丈夫だった。」
「それからナイフも見つかったよ。」
「そうか。良かった。でもすごいトラウマだろうな…。」
「ああ…。」
2人は事件は解決したもの暗く辛い気持ちを
抱えて帰って行った。
注…『』は、頭で考えたり脳内で話してる内容です。
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