第8話「末子ノ選択」
5年前。8月5日11時ごろ。横浜。
私たちは食べ物屋を探していた。少し歩いてると大衆食堂『宮の荘』という看板が見えた。私たちはそこに入った。
「すいません。二人なんですが空いていますか??」
「あぁ、空いてるよ。そこの奥の席へどうぞ。」
私たちのほかにふたりお客さんが座っていた。
その二人は、とんでもない量のご飯を食べていた。
「なんだ??あれが気になるのか・?」
「いや、すごいなぁって思ってさ。私もあれ食べてみたい。」
「食べきれんくても俺は食わんぞ?」
「よし、頑張って食ってみよ。すいませぇーん!!!『ボリューム満点親子丼大盛りセット』を2つお願いします!!!」
「はいよ!!『ボリューム満点親子丼大盛りセット』2つ!!!」
「え!!???」
『ボリューム満点親子丼大盛りセット』は、親子丼大盛りときつねうどん、お茶のセットだった。
5年前。8月5日13時ごろ。横浜。
「いやぁ、おいしかったね。満腹だぁ!!」
「まったくそんなに食わなくたってよかったのに・・・。」
「でもあれで、400円ってすごいよね。」
「まぁな。安いっちゃ安いな。」
「さて・・・。そうしたら次はデザートが食べたいな。」
「え?まだ食うのか??」
「そりゃ、デザートは別腹ってやつだよ。」
5年前。8月5日14時ごろ。横浜。
「お姉ちゃんたちどんな感じだと思う???」
「まぁ恐らく仕事探しとかしてるんじゃないか??」
「そうだよねぇ・・・。三人でこのっま一緒にいていいと思う??」
「それはそうなんじゃないか??わざわざ横浜に全員がいて別々に暮らす必要ないだろ??」
「そうだよね。」
「どうしたんだ??」
「いやぁ、なんでもない!!よしそろそろ帰ろうかな~~。」
「ははは。話してみろ。別に止めはしない。」
「えっとね・・・。」
それから私は今考えてることを話した。
「う~~ん。難しそうな話ではあるがいろいろと・・・。」
「そうだよね・・・。」
「でも、ちゃんと計画を立てて行動してから離せばいいんじゃないか??」
「そうだね!!!じゃあ、善は急げってことで・・・。さっきのお屋敷に行こう!!」
「え!!???さっきの話聞いてたか??っておい!!!」
5年前。8月5日14時30分ごろ。横浜。
「すいませぇぇん・・・。」
「どなただ??」
屋敷の門が開いて出てきたのはさっきの人と違う男性だった。
「私は、土御門櫻蘭っていいます。こっちは、、、」
「奏楽という。ここの主に先ほどあったのだが少し話を聞いてほしいと思っていて済まないが・・・。」
「なるほどな。まぁいい。入ってくれ。呼んでくるから。」
「ありがとうございます!!」
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