世間から隔離された孤島に存在する『殊徒(しゅと)学園』
そこに集められた主人公をはじめとする全員が法では裁けない特殊能力を用いた前科を持っています。そして彼らは「卒業」か「死」かという理不尽な選択を迫られ、生存を賭けた入学試験に挑むことになります。
本作において特に見事であるのはバラエティに富んだキャラクターたちの「能力」と「活用法」です。
その斜め上にぶっ飛んだ彼らの超能力が閉鎖空間において思わぬリスクや戦略の鍵となり、また、誰を信じるべきかパートナー選びから始まる心理的な駆け引きや情報戦も物語の緊張感を高めています 。
自由を奪われ、社会から抹消された彼らが、どのように自分たちの居場所を切り開いていくのか。
予測不能な展開から目が離せない、手に汗握る逃亡劇の幕開けにふさわしい一冊です。
特殊な能力を持つ主人公は、その力を使ってちょっとした軽犯罪に手を染めている。
そんな彼を、「殊徒学園」と名乗る謎の学園が拉致。主人公は、同じく異能力を持つ未成年犯罪者たちと一緒に、命がけの入学試験を受けることになり――。
本作は、超能力×学園ものの現代ファンタジー小説です。
特殊な能力を持つ少年少女たちが、命がけのバトルに巻き込まれていく展開はハラハラするし、読んでいて思わず手に汗握りました。
設定もかなり面白くて、集められた異能力者たちは全員、本人に自覚があるかどうかに関わらず「犯罪者」という立場に置かれています。
脛に傷を持つキャラたちが集められ群像劇を織りなすのも、この作品の見どころだと思いました。
しかも、ただ犯罪者というだけでなく、登場キャラがみんな個性的で、設定もしっかり作り込まれているのが印象的。
中でも私の一番のお気に入りキャラは、瀬々良セラ。
かなり大変な状況なのに、推し活テンションを崩さない彼女のおかげで、命がけという重くなりがちな物語も最後まで楽しく読むことができました。
派手な設定やバトルだけでなく、極限状態だからこそ生まれる人と人とのつながりも感じられて、読みごたえのある作品だったと思います。
異能を持って生まれたゆえに、とある学園へと拉致された主人公が、志を同じくするものたちと共に脱出をはかるSF作品です。
主人公は電子情報に細工を施せる異能を持った男子高校生。
少しでも生活を楽にするため、罪悪感を自覚しながら電子決済などの改竄を行なっています。
ある日、見ず知らずの男に話しかけられたと思ったら、次の瞬間にいたのは学園という牢獄。
授業として出された指令は、あまりにも死が身近な危険すぎる行い。
主人公は時間の経過と共に重なる死を憎み、仲間たちと脱出をはかろうとします。
学園の目的とは何なのか。そして、主人公たちは無事に脱出できるのか。
ぜひ読んでみてください。
犯罪歴を持つ超能力少年少女たちが、「殊徒学園」という隔離施設に拉致されます。そして入学試験と称したゲームめいた実技授業に放り込まれる物語です。冒頭で電子決済を自在に改ざんする犯人が拘束され、スカウトされます。そして学園システムの語り手となります。そして次々課題が生徒たちに課せられていきます。深夜に●●を撮影して点数を稼ぐ試験が行われ、霊能力が披露されます。徐々に物語はホラーバトルの様相を示していきます。さらに、脱出を試みるコンビが学園外の脅威と内側の化け物の脅威にさらされます。物語はこれからどのように進展していくのでしょう。楽しみはみなさんでぜひ。