第8話 冒険者登録、強さはレベルじゃない!経験と場数である。


シノは最近自分のステムを確認していなかったので、ステム画面を開いて驚くことになる。


シノ「ステム!・・・・・・どうなってるの?この加護って何コレ?この加護のお陰で生きていられたんだね・・・・ってことは私本来ならあの時点でジ・エンドだったのよね。

でもこの加護ってガイヤマーダーとエンドレスドラゴンの加護よね、どうして加護なんかあるの?。」


ウルフ「主人・・・・それは僕にもわからないよ、気まぐれで貰える物じゃない筈なんだけど、気に入られた?。」


シノ「え?攻撃仕掛けたのに?気に入られたって何ソレ?マゾなの?・・・でも加護のお陰で生き延びたのは感謝しないとね、ほんとに運がよかったのね~、でも何故かしらさっきからゾクッと悪寒が走るんだけど?しかも愛の加護って何コレ?この加護から悪寒がするのだけど。」


ウルフ「ステム見せてくれ、・・・・・うわ~~気に入られたみたいだね何故かは知らないけど、ほんとにマゾなのか?ストーカーの類かな怖っ!主人気を付けなよ?こう言うのは結構しつこいから、モンスターの僕らだって沢山怖い物はあるんだからな?たまに変なの居るんだよな~。」


シノ「ええ~、そんな事しみじみ言われても困るんだけど、ストーカー・・・・この世界にもいるんだ・・・・どうすればいいのよこんなの、・・・・無視か気にせず前向きに行くしかないわね、あんな空のモンスター達に、何故気に入られたのかわからないわ。」


現在のステム


ステム


シノ ミキハラ


レベル    40(UP)

(ドラゴンを2体討伐したことで、レベルUPしたようだ、一人前一歩手前の冒険者。)


性別 女   16歳  


体力     2200


魔力     4200


稀人「まれびと」  


称号    


「乱獲者」 「美食の女王」「美の体現者」「予測不能」


星喰らいの加護極大(NYU)

(ガイアマーダーの愛が込められた、今世紀最大の気合の入った加護、肉体の再生維持、首を切られても再生するが、繋がるまで一時的に休眠の状態となっている。

首と身体を離れた場所、移動による切り離しを行うと首が身体の傍に転移し肉体の再生を行う(蘇生」)。


耐性基準値を超える強力な毒や麻痺、睡眠等の解除には一定期間が必要となる。

耐性基準値が高ければ早まるが、耐性が無い低い、かけられた状態異常が強力すぎる場合は、数か月の時間を要することもある。


時折変態的な者共がおり、気合で状態異常をはじき返す解析理解不能者共が存在します。

周りからは変態超人と呼称されています。


加護による攻撃魔法無効効果が発生しています。

炎・水・風・土・雷・光・闇が無効化しています。



状態異常魔法・生体異常魔法・生体魔法(肉体生命)・生命異常魔法・生命魔法(植物生命)に対してはやや弱い傾向にあります注意が必要です。

なおこの加護はガイアマーダーが討伐されても残ります。)



終焉竜の加護極大(NYU)

(エンドレスドラゴンの加護、シノのモンスター達に希望と願いを込めた加護、進化先突然変異種の選択が増えました。

進化の過程をすっ飛ばし強力な存在ディザスターに一時進化させることが可能となります、もち時間は3分です、それまでに決着を付けましょう。

シノの肉体強化、ほんの少しだけだが肉体的強化されている、健康維持、感染・疫病・病気になりにくい程度。

シノのモンスターへの加護に等しい物となっている。

エンドレスドラゴンが討伐されても加護は残ります。)



ギフト       


モンスターハウスランク7

(モンスターハウスフィールド、楽園が機能しています、ドラゴン夫婦は現在、無事卵の羽化に成功、子育てに奔走し、知識の継承を行っています。)


ユニークスキル   


マップランク1機能解放(NYU)

(死・仮死を体験した者にしか現れないユニークスキル、周囲100メートルの敵対者、襲撃者、人類、生物を赤で表示、非敵対者は表示されません、ランクに応じて機能が向上していきます。

マップ機能所持者は存在します、悪用する者が多発中ご注意を。


一般人は非常に少ないですが、冒険者や特に奴隷に所持者が多い傾向、良い意味でも悪い意味でも、所持者を利用する者が多くなりました。

スキル経験値が上がりやすい仕様となっています、現在最大ランク8から上がった者はいません。

シノのマップ取得により、モンスター達にもマップ機能が解放されました。)


複製(常用スキル。)


収納ボックス7

(1枠70t収納出来るようになった、上位錬金ポーション、少量の素材材料があれば、各ランクによって分けられ、あらゆる状況に応じた機能変動生成ができるようになりました。

求めた物が特殊な場合、希少で貴重な素材が要求されますご注意を。


料理機能解放、素材材料等があればボックス内で調理ができるようになりました、シノが知るイメージ料理が出来ます。)


身体強化2 

(魔力の消費量が8/10、毎秒0.8に8消費。) 


追尾エイム2 

(飛距離が200mに伸びました、追尾機能がさらに向上。) 


一的必中2 

(矢先が鉄に半分刺さるようになりました。) 


異世界言語及び読み書き、文字変換。



スペシャルスキル


ヒール7(UP)

(重度の全身火傷、普通の骨折を治す、出血を止める。)


キュア7(UP)

(強酒精を浄化します、一部の疫病を浄化、睡眠薬・スリープ魔法(中度抵抗)呪い(軽度の抵抗)。

装飾アクセサリによる無効化もあるが、あくまでも一時的な機能効果でしかない(大体30分程度)

毒をかけられても水で流せば問題はない、魔法や呪いはその場で消滅か術者に呪い返しする。

装飾機能効果時間を過ぎた場合、後は効き目のあるポーションか又は魔法で打ち消すしかない。

戦闘が長引けば不利になる恐れがある。

シャインウルフが護衛であれば、その類の危険は少ない。)


統率8(UP)

(統率スキルランクが同等ランクモンスター、又は以下の低ランクのモンスターは、突撃し敵を屠る強襲、悪意の奇襲、策謀の罠設置解除等、状況に応じ喜々として戦闘や対応をし、瀕死のモンスターをシノに捧げる。)



隠蔽隠密4(UP)

(裸ではない、スケスケ大人おパンツ、スケスケスリップ、ナイフは隠される、ウルフ君に協力してもらい4まで上げた、やはり変わらず羞恥心が余りないようだ、どうしようもない程堂々としている。)


ウルフ談(僕は何を見せられてるんだろう?主人モンスター達の格好の餌食になりそうで怖いんだけど、スキルランク上げるのに態々裸にならなくても?

え?裸の方が経験値多く得られるから?ウ~ンそれってどうなの?。)


偽装4(UP)(ほぼ騙せる、上位が居れば看破される。)


全属性魔法4(UP)

(消費を抑えながら、独創的で超高威力魔法が使える。

中位初期段階まで使える。)


促進支援魔法4(UP)

(上位錬金や付与の効果が更に上がっている。

訳6キロの範囲なら痩せた土地に潤いを与える、プランター1つに限定し範囲を絞れば、翌日には目一杯の花を咲かせ、ジャガイモなら6房60個程度の大きな実つけ育つ。)



使用スキル熟練度倍化4(UP)

(1回の使用で4000回分の熟練度経験を積むことができるようになった、スキルの種類に応じて必要経験値差が出る。)



ノーマルスキル   


生活魔法5(UP)

(綺麗に浄化された水が飲める)腹痛が一切発生しない。

(火種が出せる)アウトドア薪に使用、小さくて可愛いファイヤーバード。

(お湯が出せる)野外ドラム缶風呂。

(温風が使える)ドライヤー替わり。

(バブルウォッシュ)戦闘で汚れたモンスターを洗える。



魔力操作4(UP)

(初級、中級をコントロールできる、上級、極みのコントロールは皆無、放てば敵味方関係なく自らも巻き込み、シノの以外あの世に送る恐れがある。)


鑑定4(UP)

(正しい商品の価値価格表示、毒の有無、呪いの有無の確認)


看破4、(それなりに見えるようになったが、まだまだランク上げが必要そうだ)


下位スキル


生活家事全般10

(城の熟練メイドも驚く、雑巾でテーブルを拭くだけで新品のような輝きになる、メイドの鏡である、何処かの万能文化家事娘的なアレ。)


シノ「とりあえず馬車止めて冒険者ギルドに登録しておきましょうか、商人ギルドにも顔出さなくちゃだし、何より食品の材料関連がどんな物かも知りたいしね。」


城を出て城下町に繰り出したが、出店を見ると血の滴るお肉を焼いている、血抜きをされた様子は無い様だ。

別の店からは異様な緑色の液体スープ、紫のスープまであるのだから、どう見てもマズソウとしか思えないバラエティ豊かなメシマズのオンパレード、既に漂ってくる匂いだけでノックダウンさせられそうな状態だった、野菜を切って塩を掛けて、ただ焼くだけといった料理に対する創作意欲が見られないのだ。


勿論スープにも野菜は入っている、だが香辛料の様な物は使われた様子はない塩だけである。


シノ「ウルフ君大丈夫?私結構匂いだけで倒れそうなんだけど、この世界の食事事情って明らかに、ご飯が全く美味しくない世界よね?。」


ウルフ「僕は嗅ぎなれてるから平気だけど、主人は知らなかったんだね、ゴブリンも言ってたと思うけど、あんな不味い飯食べなくて良いって、泣くほど喜んでたんだよ、僕もだけど。」


シノ「食事事情は原始的に近いけど、皿とカラトリーは揃ってるし、調理用の道具や鍋もあるのに、どうしてそんな料理とも言えないような食べ物になっているのよ、アンバランスすぎて何処からアプローチ掛ければいいのか迷うわね。

王宮のご飯食べなかったのは痛恨の後悔よ、知っていればせめてレシピか作った食事を食べて貰うんだったわ。」


ウルフ「主人街の中央にある冒険者ギルドに来たよ、へぇ~都市の一角を丸ごと、モンスターの解体場にしてるんだね、さ、主人落ち込んでないで登録済ませてしまおうよ。」


シノはドンヨリと落ち込んでいる、テンションもダダ下がり、最初のワクワクは何処へやら。


シノ「そうね、よく見ると普通に食べてるわね、美味しいのかしら?すみません冒険者登録をお願いします、こちら王宮からの紹介状です。」


カウンターにはキレイ所ばかりの女性受付嬢とイケメン男性の受付がいる、シノは迷いうことなく女性の受付嬢の所で登録を済ませる事にした、美しいシノを見た受付男性陣は期待したがアッサリ振られてしまう、見る素振りもなかったのである。


受付嬢「これは王宮からの推薦状ですね、ギルドマスターに確認をしてきますのでしばらくは、テーブル席で寛いでお待ちください。」


冒険者達は遠慮等することもなく、シノのプロポーションの全てを、鼻を伸ばし舐めるようにジットリとした目で鑑賞していた。

その気持ちの悪い視線は、受付を含めた全員の男達、手を出したくても護衛のシャインウルフが6体も囲んでいるのだから、おいそれと手を出せないでいた。

女冒険者達や受付嬢は男達に、気持ち悪いと言わんばかりの厳しい視線を向けている。


そんなシノは悪戯を思いついた、身体にしなを作りながら恍惚とした表情で男共を誘う。


シノ「あらあら?そんなに熱い視線を向けられては、身体が火照ってしまいますわ~、何なら戦い方のご教授を皆さんで手取り足取りお願いできないかしら~?。(ごめんね受付嬢さん、彼らにちょっとお灸を据えたいのだけど?戦える訓練場でもあれば助かるんだけれど?あるかしら?。)


受付嬢(勿論ありますとも、だらしない彼らにキツ~ィお灸をすえてあげて、他の女性陣も応援してます、危ない時はギルマス直ぐ呼んでくるから大丈夫。

言葉の意図には皆気が付いてるわ、あれだけ嫌な視線浴びればねぇ~、居心地悪いし、気持ちはわかるわ。

試験訓練所は広いから皆で応援してる、後賭けもやってるから参加する?自分に掛けても問題ないわ、女性陣は皆貴方にベットするはずよ。)


シノ(あら?面白そうね5千ヒヒ賭けるから1億ブヒー渡しておくわ、お釣りは後で報酬と一緒によろしくたのむわ、ちょっとズルいけど勝てるから安心して。)


受付嬢(この人数全員倒せる算段があるんだ?なら他の女性陣にも伝えておく、久しぶりの儲けが出そうで本当に楽しみだわ。)


受付嬢「ではこちらの試験訓練場へご案内いたします、参加しない者は観戦場へお越しください、賭けに参加する者は隣の受付嬢に、ではこちらへお越しください。」


男共は数で押せば自分達が勝つとでも思っているのか、新人の男以外は皆自分に持てる半額を賭けている。

以外にも慎重な男達。


新人は受付嬢に捕まり絶対勝つわよと、促されてシノに全額賭けている、女性達は全員シノに全額ベットしている。

静かな賭け事が開催された。


男の参加者は2百人を超えている。


広い試験訓練場では、観戦者は皆一様に静かに見守っている。

参加者の男達はロクでもない事ばかり考えているようだ。


参加者[「おう!お嬢ちゃん負けたら、俺達全員の夜の相手してもらうぜ、構わねぇよな?嫌なんて言わせねぇぞ?誘ったのはソッチ何だからよなぁ?一晩中可愛がってやるからよぉ、で?お前さんレベルはいくつよ?。」


シノ「へぇ、それは楽しみだわ、レベルだったかしら40よ、こ~んな、か弱い私を蹂躙したいだなんて?なんて野蛮なのかしらね、さぁ戦いましょう?。」


参加者全員で笑い出す。


参加者「一人前と呼ぶにはまだ足りねぇな,今から可愛がってやるからよぉ、大人しくやられろや、前も後ろの穴もなぁ!?。」


受付嬢「試合開始!?。」(勝ってくださいよう、全額賭けたんですから!、レベル40で勝てるの本当に?。)


シノはゴム弾に変換したカービンライフルを放ちながら、フラッシュグレネードを即座に投げ込む、一瞬で男共の三半規管を狂わせる、その隙を逃すことなく、次々と男達を打ち倒してゆく。


身体強化も使用している為、動きは異常と言える程早い、現代兵器とスキル、自衛隊で培ってきた戦闘技術これに勝るものはないだろう。

厳しいチェックによる事前準備は、どんな時でも一騎当千になりうる。

油断は許されないどんな状況でも、打破しうるのが自衛隊としての本懐である、更に油断なく事を進める、後ろに守る者があればその粘り強さは更に増す事だろう。


シノは今まで異世界にこれた事で浮かれていた、だが実際被った被害は甚大、故にもう油断などしてやらないのだ。

笑いながら冷静に分析、静かにその緊張に身を更に引き締める。


状況に酔う事は敗北と知れ、未熟を知るならば常に学び、己を鍛えよ、国民を守るために、後に続く者の為に、国の為に。


それを教わってきた、目の前の馬鹿共に厳しい現実を突きつけるのだと、油断は死その物、エゴであるが己が体験した死の恐ろしさを刻むために、シノはワザとらしく憎らしく思われるように煽る。


シノ「あらあら~?もうギブアップかしら~、か弱い私にしかもレベルの低い私に~負けるのですか~?。

・・・・貴方達は戦いの場を舐めてるのか?たとえ訓練でも油断すれば死ぬ事を忘れているのか?。

女だからと油断すれば死ぬぞ?。

私は優しくない、現実を突きつける、貴様らが全力を出して挑んで来い。

私も全力でお相手しよう。

立て!いつまで地面を舐めている!生き残りたければ立ち上がって見せろ!。」


参加者「い・・・いわせて・・・おけば・・・てめぇ・・・このレベル詐欺女が!。」


立ち上がろうとするが、思いのほかダメージを受けている。


シノ「強さはレベルじゃない、経験と場数の差だな。」


?「ほうそこまで言うなら、俺とも一手手合わせ願おうか?。」


シノ「貴方は?途中参加か?。」


受付嬢「ギルドマスター!?。」


ギルマス「ま~ったくお前ら雁首揃えて何やってんだ馬鹿共が!馬みたいに鼻の下伸ばしやがって油断してるから、あっさり負けちまうんだよ、だらしねぇったらねぇぜ。

よぉ、ミキハラちゃんよ、紹介状は読ませてもらった。

しっかし暴れたもんだなぁ。

お前らしばらくそこに転がってやがれ、その痛みを教訓にしろ。

んじゃ俺と手合わせしてくれないか?。」


シノ「いえ止めておくわ、明らかにギルドマスターさんに勝てそうにないもの。」


ギルマス「へっ、見えてる奴は皆そういうの、な!。」


そこからギルドマスターとの戦いが強制的に始まってしまった、シノは最初の一撃を何とかかわす。

即座に身体強化で応戦、使える物は何でも使うが、全く通用しないようだ、手榴弾、フラッシュグレネード、カービンライフルで応戦、小太刀で応戦するも小手を強打され手放してしまう、接近格闘で対応しようとするが。

それさえもまるで、知っているかの様な動きをし、その先を制される、シノは気が付くユニーク又はギフトの可能性に。

シノは戦闘を止め両手を上げる。


シノ「降参、負けたわ、私の負け、賞金はギルドマスターさんの物。」


ギルマス「やはり気が付くか?手の内を見せすぎたか、力量を見ようとしたが、恐らくわかった上での降参と来たか、これは俺でも勝てんかもしれんな。

まだ隠し玉が残っておるだろう?何故それを見せない・・・いや見せられたら俺が確実に負けるな。

賢い奴だ、だがお嬢ちゃんその目は駄目だぁ~、これから何かしますって目をしている、もう少し肩の力を抜け。

じゃないと俺と同じように、モンスターにも先を読まれやすくなるぞ?。

判定!勝者!シノミキハラ!?。」


参加者男達「そ、そんなぁ~、ギルマスも参加じゃないんですかぁ!。」


ギルマス「ロクデナシ共に手を貸すほど、落ちぶれちゃいねぇよ

大体下で物抜かしてんじゃねぇぞコラ~!?。

油断しなけりゃ勝てるってか?おい!今の見て分かるだろうがこのボケナス共!。

ミキハラちゃんはなぁ手加減してたんだぜ?この俺に。

個人の力は俺に劣るが、まだ隠してやがるのが見え見えだぜ、嬢ちゃん、その辺りもう少しお勉強が必要だなぁ~。

おい!お前ら負けたからって仕返ししようとして、嬢ちゃんに手出すんじゃねぇぞわかったな!?。

おし!解散!賞金受け取りにこいや!野郎共は少し反省でもしてろ、受付嬢達にケガの具合見て貰うんだな。

そうそう、受付嬢に手ぇ出すんじゃねぇぞ?、わかってるよなぁそこんとこ。

そもそもAランクの嬢ちゃんに勝てるわけねぇだろうがよ、ったく。」


ギルマスとシノ、受付嬢達はその場を離れ受付へ戻ってゆく。


参加者男共「「「え?・・・・・Aランク~!?。」」」


男共「初めから勝負にすら・・・なって無かったって事かよ。」


男共「女の色香に・・・騙された・・・。」


男共「下の欲望に・・・・流されちまった・・・情けねぇ。」


男共「レベル40のAランクって・・・詐欺じゃんこれ。」


男共「一体どんな手品使ったんだ?・・・そう言えばギルマスまだ隠し玉があるって言ってたよな?・・・もしかしなくてもユニークかギフトだよなぁ、まだ隠してそうだな。」


男共「あり得る、 ギルマスの時あんだけ隠し玉あった訳だしな、そりゃ勝てねぇわ、ははっ。」


男共「あ~・・・負けた負けた、久しぶりに全力出したんだぜ?これでもよ、動機は不純だったけどよ、あんな綺麗な嬢ちゃん見た事ねぇしな、でもよ気持ちのいい負け方だったぜ、なぁ皆。」


参加者男共「「「「おう、そうだな!」」」」


男共「次はモンスターが相手で死ぬ可能性だってあるわけだ、俺達は必ず生き残るぞ、死ぬほど痛い目見たんだからよぉ。」


シノの戦いの教えは痛烈な痛みの形で伝わったようである。


受付では、新人や女性陣達が賞金を受け取り狂喜乱舞している、それぞれが何に使おうか内輪で相談事をしている。


ギルマス「ミキハラちゃんよありがとうな、これであいつ等もいい経験ができたはずだ。

ホレ登録完了だ、これが冒険者Aランクのゴールドカードだ、後はもう一つ商人登録もあったな、こいつがFランクカード、石削ったカードだから割れやすい、扱いは気を付けてな。

何時か嬢ちゃんも俺と同じ、トリプルSランクのミクリヤカードが手に出来る筈だ、頑張れよ、ミクリヤはこの世界でもっとも堅い鉱物資源だすんごい希少で貴重なんだぜ、もし何処かで鉱脈でも見つけたら報告してくれ、よろしく頼む」


シノ「いえ、こちらこそいい経験をさせて貰えましたし、賞金までこんなに貰ってしまって申し訳ないわ。」(まって?ミクリヤ合成金属って!?アレ地球の専門家達が、やっとの思いで作った世界最強の金属だった筈?ダークマター以上に希少なんだけど?どうしてこっちの世界で鉱物になって存在してるの!?。)



シノよ鉱物より面白い事が起こってるな。シノ「え?何かしらそれは?」シノよそれは飯が究極にマズイ事だ。

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