第35話【白雪花音の記念配信④】

「さてさて、まだまだ問題ありますのでどんどん行きますね。続いての質問はこちら【この中で姉にするなら誰?】です」


:これめっちゃ悩むよな。

:ぶっちゃけ全員姉にしたい。


「これは迷うなぁ~」

「雫はお姉さんとは多分思われてないんだよね」

「え~、花音ってどう思われてるんだろう。凄い微妙じゃない?」


:雫ちゃんよくわかってるじゃないか。

:アリスちゃんは既に二人の子供の世話をしているからお姉さんというよりもお母さん感が強いな。


「誰が子供よ‼ 子供は花音ちゃんだけで十分だから」

「いやいや! 花音より雫ちゃんの方がよっぽど子供だから!」


:争いは同じレベルでしか起きない……っと。

:両方子供だから安心しな。


「さてさて、では皆さんの結果を見てみましょう、こちらです」


白雪花音:一位・猫鈴アリス 二位・白雪花音 三位・雨宮雫

雨宮雫:一位・猫鈴アリス 二位・白雪花音 三位・雨宮雫

猫鈴アリス:一位・猫鈴アリス 二位・白雪花音 三位・雨宮雫


「おっとこれは全員同じ回答になりましたね。じゃあ花音先輩はどうしてこの順番にしたんですか?」

「やっぱりアリスちゃんは一番面倒見も良いし頼りになるからザお姉さんって感じがするから一位は間違いないかなって、それで花音が二位なのは雫ちゃんのが妹感が絶対に強いと思ってるでこの順位かな」


:雫ちゃんの方が妹って感じがするのは凄く納得。


「ではリスナーさんの結果はどうなっているのでしょうか、こちらです【一位・白雪花音 二位・猫鈴アリス 三位・雨宮雫】という結果になりました」

「え、花音が一位⁉ なんでなんで?」

「えーっと一番多かった意見が、アリス先輩はお姉ちゃんというよりもお母さんでお姉ちゃんになったら凄く厳しそうだから花音先輩が一番お姉ちゃんっぽいとの事です」

「私がお母さんっぽく見られてるのは絶対に二人が居るからだからね⁉」


:それは間違いない。

:花音ちゃんと雫ちゃんがもう少ししっかりしていればアリスちゃんが一位だったかもな。

:保護者感が強すぎたんだよね。


「一致したのは皆さん三位の雫先輩だけですので皆さん一ポイント獲得になります!」

「絶対雫の方が花音ちゃんよりお姉さんだって!」


:年齢的にはお姉さんだな。


「はぁ~!? 雫は永遠の十八歳だから」


:アイドルみたいな事言わないでください。


「いやいや雫アイドルですけど? 私達アイドルなんですけど?」


:アイドルなの忘れてた。

:お酒に飲まれて推しの名前連呼するアイドル。

:ホラゲーをして暴言厨になるアイドル。


「時間もそんなにないので次のお題いきますよ~。次はこちら【早く結婚しそうな人】です」

「これもどっちか悩むお題だね~」

「全然悩まないでしょ。もうこれ一択だよ」


:一位は間違いないけど三位どっちだ?

:いや三位はこの人で決まりでしょ。

:間違いなくこの人だろ。


「さぁそれでは先輩方の回答はこちらです」


白雪花音:一位・雨宮雫 二位・白雪花音 三位・猫鈴アリス

雨宮雫:一位・白雪花音 二位・雨宮雫 三位・猫鈴アリス

猫鈴アリス:一位・白雪花音 二位・猫鈴アリス 三位・雨宮雫


「皆さんバラバラの回答ですね。じゃあアリス先輩はどうしてこの順位にしましたか?」

「まぁ一位は花音ちゃんで間違いないでしょ? それで三位が雫ちゃんなのは理想が高いから。雫ちゃんはそこら辺は絶対に妥協しないからね」


:間違いない。

:この前の配信で条件言ってた時には一言目にはイケメン二言目にはイケメンって言ってたしな。


「そんな冗談だって~。ちょっとだけ……」

「アリス先輩素晴らしいですね、全員一致かつリスナーさんの意見もまんま一致しています! それでこの質問は九割以上の人が一位を花音先輩に投票していますね。アリス先輩も結婚願望はそこまでないと言ってましたが理想はそこまで高くなさそうって事で雫先輩よりも少し票が多かったですね」


:花音ちゃんなんてもう相手が居るようなもんだし。

:ここまで来るともう別の人と結ばれたら許せなくなりそうまである。

:なんか保護者目線になりつつある。

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